「普通は」「常識」を多用する人って何なの?|多用する人の心理や対処法を解説

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あなたの周りには「普通は○○だよね」「○○が常識でしょ!!」「一般的には○○だ」など、世間を味方につけたがる人はいませんか?

この「普通」「常識」「一般的に」って言われると、傷ついたり、腹立たしく感じたりしますよね。

今回は、HSPさんの心を守るべく、「普通は」を多用する人について深掘りし、対処法を考えていきましょう。

この記事では、「普通」「常識」「一般的に」を多用する人の心理対処法について解説しています。

対処法を知って、極力ストレスを溜め込まないようにしましょうね。

目次

「普通」「常識」「一般的に」がイラっとする理由

なぜ、人から「普通」「常識」「一般的に」と言われるとイラっとするのかまとめました。

  • 価値観の押しつけが見え見えだから
  • 「自分の価値観こそが正しい」と思い込んでいるのが見えるから
  • 自分の価値観を正当化しているように聞こえるから
  • 「世間が味方=自分が優勢」と思い込んでいるのが見えるから
  • 遠回しに不平・不満を表しているから
  • 上から目線な物言いだから

こんなところでしょうか。

価値観の押しつけは、ただの迷惑行為です。

お互いの思想や価値観を話し合うこと自体は、お互いをよく知る上で大事なことではあります。

「人は人、自分は自分」「あなたはそう思うんだね。」が通じる人なら良いのですが、「自分こそ正しい」「自分が正義」が見え見えだと、話し合いの余地がなさそうに感じますよね。

相手が価値観の押しつけ、話合いの余地がない、自分が正しいと思い込んでいるところにイラっとしてしまうのです。

「普通」「常識」「一般的に」HSPが言われると

HSPさんが「普通」「常識」「一般的に」を言われてしまうと、非HSPさんより深く傷つくことが考えられます

HSPは特性上、1つの情報から10考えると言われるほど、深く考えますよね。

軽く使われた「普通」「常識」「一般的に」を、HSPさんはしっかりキャッチして、言葉の意図を深く掘り下げるでしょう。

その結果「私の感覚がおかしいのだろうか…」「私が間違っているのかも…」と自分を責めてしまう結果になり兼ねません。

また、「普通」「常識」「一般的に」を言われた時の相手の表情や仕草、声のトーンもしっかり情報をキャッチしてしまいます。

余計にネガティブな方向へ思考を掘り下げてしまうのは、目に見えていますよね。

「普通」って何?

では、「普通」「常識」「一般的に」を多用する人にとっての「普通」とは何なのでしょうか。

まず、「普通」という言葉を辞書で調べてみましょう。

特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。

たいてい。通常。一般に。

引用元:普通|weblio辞書

多くの人の共通理解であり、世間の常識から逸脱していないということです。

もっと簡単に言えば、みんなそう思っている、ぶっ飛んでいない、ズレていない、変じゃない、おかしくない、という感じでしょうかね。

「常識」「一般的」って何?

ついでに「常識」「一般的」も調べてみましょう。

常識とは、

一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。

引用元:常識|weblio辞書

一般的とは、

特殊な事物・場合についてでなく、広く認められ行き渡っているさま。普遍的。

引用元:一般的|weblio辞書

どちらも、広く認識されている、共通理解といったところです。

ざっくり言えば、最初に調べた「普通」と類義語です。

「普通」は人によって大きく違う

自分にとっての「普通」や「常識」は、他の人にとっては全く当てはまらないことはよくあります

アインシュタインが残した名言に、鋭く的を射た言葉がありますので紹介します。

「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。」

引用元:世界の名言・格言|goo辞書

自分が「常識」と思っていることは、その人の家庭環境、生育環境、人間関係、もともとの気質など、いろんな要素からの影響を多大に受けているもの、ということです。

たとえば、お弁当に入れる玉子焼き、甘い味付けの家庭もあれば、しょっぱい味付けの家庭もあります。

ともみ

私の家庭では、「冬至にカボチャとこんにゃくを食べ、柚子湯に入る」と母から教わりました。
が、地元が同じ、または近い友人に「うちは違うよ~」「こんやくも食べるの!?」などと言われました。

自分が「普通」「常識」「当たり前のこと」と思っていても、万人に共通するなんて有りえないのです。

ともみ

だから、面白くもあるんですけどね!!

違いを楽しめる人間性や関係性であれば良いのですが、頭ごなしに「普通じゃない」「それは違うよ」と否定されたら、不快に思いますよね。

「普通」「常識」「一般的に」を多用する人の心理

人をイラつかせる「普通」「常識」「一般的に」を多用する人の心理も気になりますよね。

これらの言葉を多用する人には共通の心理があります。

  • マウントを取りたい
  • 相手にも我慢させたい
  • 自分の価値観や意見に自信がない
  • 自分の立場をぼやかしたい
  • 言語化の限界
  • 自分に酔いしれている

一つずつ説明しますね。

マウントを取りたい

マウントを取りたい=相手より優位に立ちたいという心理が働いています

マウントを取る人は、共通して「自信がない」そうです。

そのため、「普通」「常識」「一般的に」を多用して自分の意見や価値観が正論であり、世間の常識と大きく出て、負けたくないのです。

ともみ

自分の存在価値を感じたいがために、相手を落としています。

相手にも我慢させたい

「普通」「常識」「一般的に」を多用する人は、日頃から不満が溜まっているのかもしれません。

世の中には「○○○するべき」「△△△あるべき」と「あるべき論」が蔓延っていますよね。

例えば、「女は家で家事・育児をすべき」みたいなやつです。

「普通」「常識」「一般的に」を多用する人自身もあるべき論で身動きが取れず、苦しんでいる可能性があります

自分が満たされず、普段から我慢しているのだから、周りも同じように苦しんで我慢すべき、と考えているのです。

ともみ

その人の生きてきた環境で「あるべき論」に染まってしまったのかもしれないけど、人に押し付けるのは迷惑でしかありませんよね。

自分の価値観や意見に自信がない

自分の発言に根拠や証拠のような揺るがない事実はないが、感情を通したいという気持ちがあると窺えます。

要は本当に正しいか分からないけど、自分の気持ちや意見を押し通したいから、世間を味方に大きく出たいというところです。

正論のみのコミュニケーションは人間味がなかったり軋轢を生んでしまったりすることはありますが、感情論なのに論理的に見せてくるのも厄介ですよね。

自分の立場をぼやかしたい

「私の意見(価値観)」ではなく「世間の意見(価値観)」であることを全面に押し出して、真っ向からの対立を避けたがるパターンです。

自身の無さとも通ずるところがありますね。

「あくまでも世の中の意見だよ。だから私を攻撃しないでね。」ということです。

自分の価値観を投げつけてきたのに、世間を盾にしている感じですね。

言語化の限界

語彙力や言語化力が足らず、十分に具体的な説明ができず、「普通」「常識」「一般的に」と大きな枠組みの力を拝借しているパターンです。

きっと、「普通」「常識」「一般的に」を多用している本人も、もどかしく思っていることでしょう。

ともみ

「残念」としか言えませんね。

自分に酔いしれている

中には「普通」「常識」「一般的に」を多用することで、相手を不快にしていることに気付いていない人もいます。

無自覚な上に「常識を教えてあげた」と自分に酔いしれている場合もあるのです。

ともみ

善意の押しつけ、ありがた(?)迷惑ですね。

自覚が無い分、非常に厄介であるとも言えます。

「普通」「常識」「一般的に」を多用する人の対処法

「普通」「常識」「一般的に」を多用する人の対処法を紹介します。

  • 自分軸を持つ
  • 「普通」「常識」「一般的に」という言葉が嫌いだと伝えてみる
  • 聞き流す、相手にしない
  • 真っ向から対抗するのは避ける

一つずつ説明します。

自分軸を持つ

自分の価値観を明確にする=自分軸を持っておくことが有効です。

相手がどうであれ、自分で自分軸をしっかり持てば良いのです。

自分の価値観が明確であれば、自分の価値観と違うことを言われても、自分は揺るぎません

自分が大事と思うことだけに注力し、情熱を注げば良いのです。

ともみ

自分は自分。人は人。

何を言われても、「あなたはそう思うのね。」と一旦受け止めるだけです。

受け止めた後に、受け入れるか、流すかは自分次第ですから。

「普通」「常識」「一般的に」という言葉が嫌いだと伝えてみる

人を選びますが、「普通」「常識」「一般的に」という言葉が好きではないことを伝えてみるのも手です。

「「常識」とかではなく、あなたの意見が聞きたい」と言ってみても良いですよね。

ただし、冷静に会話できる相手かの選別や、自分自身もケンカ腰のトーンで言わないなどの配慮は必要です。

身近な関係の人や、今後も長く付き合いのある人なら、自分の気持ちを伝えてみましょう。

聞き流す、相手にしない

「普通」「常識」「一般的に」を多用する人には「塩対応」これに尽きます。

塩対応とは、素っ気なく無機質な対応のことです。

こっちが反論すれば、相手は熱くなるでしょうし、弱みを見せればつけ上がる可能性があります

感情を出さず、聞き流すのが一番です。

「言っても響かない人」「反応がつまらない人」と認識されれば、「マウントや論破したい人」から外れるかもしれませんね。

真っ向から対抗するのは避ける

特に、自分の価値観や意見は正しいと心から思っているタイプや、常識を教えてあげているという上から目線タイプは、真っ向から対抗しない方が良いです。

不快な思いをさせている、押し付けているという自覚がまるで無いので、意見を聞き入れたり曲げたりすることは(ほとんど)ありません

むしろ、自分が正義と思っているので、ますます勢いづいて自分の価値観をぶち込んでくるでしょう。

形だけでも受け取っておいて、即座に距離を置くのが精神衛生上、得策と言えます。

HSPは特に気を付けて

冒頭でもお話しをしましたが、HSPさんが「普通」「常識」「一般的に」を言われてしまうと、非HSPさんより深く傷つくことが考えられます。

HSPの特性上、相手の表情や仕草、言葉のトーンなど細かく拾い上げるのは仕方のないことです。

相手が「普通」「常識」「一般的に」を駆使していろいろなことを言ってきても、真に受ける必要はありません。

あなたは、あなたのままで良いんです。

ともみ

そのままのあなたで、価値や魅力があふれています。

と、言いつつ、私自身も周囲の目や相手の反応をすごく気にしてしまうところは、まだまだあります。

「同じ土俵に立っても仕方ない」と思いつつも、INFJの気質もある私は、自分が納得しないと嫌!!という頑固なところもありまして(笑)

ですが、やはりメンタルは擦り切れますので、私以外のHSPさんも無理なく、自分の心を守る行動を取ってくださいね。

逃げることも悪いことではありませんよ。

まとめ

「普通」「常識」「一般的に」を多用する人の心理や対処法について解説しました。

世間を味方につけて、自分を大きく見せたがったり、正当化したがったりする人、どこにでもいますよね。

「普通」「常識」「一般的に」を多用する人は自分に自信がなかったり、相手も苦悩の道連れにしたがったりと、困ったさんが多いです。

真に受けて傷ついたり、真っ向から対抗しても、ただただ消耗するだけで終わることも多いでしょう。

特にHSPさんは内向的であまり意見を言わなかったり、やさしさから聞き役に回ったりと利用されやすいことも考えられます。

HSPさんも、非HSPさんも、自分軸をしっかり持ったり、受け流したりと対処法を取り入れ、心を守る行動を取ってくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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