周囲にいる人、環境などあらゆるモノ・コトから影響を受けやすいHSPさん。
特に人間関係で悩んだり、ストレスに感じることって多いですよね。
そんなHSPさんの人間関係問題ですが、中には関わることで深く傷つけられてしまうこともあるでしょう。
HSPについて詳しく知りたい人は、この記事からお読みください。
HSPさんが人間関係でストレスを抱えやすい理由については、こちらの記事に書いてあります。
この記事を参考に、自分の心を守ったり、心地良い関係を築くきっかけに気づけたりしたら幸いです。
HSPが関わってはいけない人10選
関わってはいけない人の特徴は、HSPに関わらず、全人類に共通しています。
が、HSPさんだとより心へのダメージが大きくなるため、なおさら関わらない方が良いと言えるでしょう。
関わってはいけない人、全力で距離を置いた方が良い人の特徴をまとめました。
- コロコロ気分が変わる人
- 人の内面に土足で踏み込んで来る人
- 言動が一致しない人
- 思いやりのない人
- 愚痴・悪口ばかり言う人
- 感情的に怒鳴る人
- 嘘をつく人
- マウントを取ってくる人
- 雑・怠け癖のある人
- 本能的に「ヤバい」と感じた人
説明していきますね。
コロコロ気分が変わる人
HSPさんは、相手の表情や仕草から感情を読み取れてしまうため、気分がコロコロ変わる人に疲れてしまいます。
特に、「怒り」を醸し出しやすい人は、距離を置いた方が良いでしょう。
たとえ相手が気分屋さんでも、和ませてくれたり、楽しい・嬉しいなと感じさせてくれたりする人なら問題ないです。
むしろ、そんな人は大切にしたいですよね。
しかし、すぐ不機嫌になるなど、直接言葉として怒りを表さなくても、空気感で醸し出してくる人は注意です。
HSPさんは敏感に感じ取り、察してしまうので、相手のペースに巻き込まれ、神経をすり減らします。
気分がコロコロ変わる、特にネガティブな感情に変わりやすく長引きやすい人とは関わらない方が良いです。
人の内面に土足で踏み込んで来る人
ズケズケと遠慮なく物を言う人、HSPさんは苦手と感じる人が多いでしょう。
HSPさんは特性上、得た情報を深く処理してから表出・発言する場合が多いです。
何も考えず、思ったことをそのまま口にすることは、ほぼありません。
プライベートな内容、デリケートな内容などに簡単に触れてくる人には引いてしまいますし、返答にも困ってしまいます。
言動が一致しない人
発言と行動が一致しない人は、HSPさんの心をザワつかせます。
HSPさんの場合、「さっきは〇〇と言っていたのに、何でしないのだろう?」と、発言と行動が一致しない理由を考えてしまいます。
相手の表情や仕草から、なんとか理由を見つけ出そうとしてしまうんですよね。
さらに、思考がグルグルすると「私が何か気に障ることをしたのかな?」「私のせい?」と自分を責め始めるHSPさんもいるでしょう。
また、言動が一致しないことは、HSPさんにとっては不誠実と感じる場合もあります。
信用に欠けると思う人と、無理に付き合う必要はありません。
思いやりのない人
相手への思いやり、配慮がない人だと、HSPさんの心はえぐられます。
HSPさんは細かなことによく気付き、感情を読み取り、先回りして行動される人も多いかと思います。
見返りを求めている訳ではありませんが、自分ばかり配慮して、相手から何も配慮されない状態だと、段々嫌になりますよね。
気付いてしまうからこそ、助けてあげたい。と優しい人が多いのです。
そんなHSPさんが思いやりのない人に対する気持ちがどんなものか、想像に難くないですよね。
愚痴・悪口ばかり言う人
文句・愚痴・悪口など、ネガティブな発言が多い人に、HSPさんはエネルギーを奪われます。
いくつか例をあげると、
- 相手の愚痴に感情移入し、自分もつらくなる
- 自分は嫌い・苦手と思っていない人の悪口を言われると、返答に困る
- 第三者の立場で文句を聞いていると、自分が文句を言われているように感じる
- 愚痴を受け止め過ぎて、心が重くなる
友人のちょっとした愚痴くらいなら聞いてあげたいという気持ちもありますが、あまりにネガティブ発言ばかり、心が重くなる場合は距離を取った方が良いでしょう。
HSPさんが傷つく言葉、苦手な話について詳しくまとめた記事もあります。
併せてお読みください。
感情的に怒鳴る人
深く思考してから返答するHSPさんにとって、感情のままに怒鳴る人とはまともなコミュニケーションが取れません。
感情的に怒鳴る人って、怒りで聞く耳を持たなければ相手の話をじっくり聞く余裕もありませんよね。
一方、HSPさんは激しい感情の爆発に、入ってくる情報量が増え、情報の処理が追い付かず、フリーズしてしまう場合もあるでしょう。
感情的に怒鳴っている人からすれば、「自分がこんなに訴えているのに、なんで何も言わないんだ!?」と火に油状態になります。
HSPさんにとって、感情任せに怒鳴り散らす人は手に負えません。
また、HSPさんは感受性が強いため、たとえ自分が怒られていなくても、自分が怒られているように感じてしまいます。
そして、大きな音が苦手なHSPさんも多いので、怒鳴り声に圧倒されてしまうこともあるでしょう。
嘘をつく人
言動が一致しない人と共通する部分もありますが、嘘をつく人も不誠実、信用に欠け、HSPさんを傷つけます。
HSPさんって、嘘も見抜けちゃうんですよね。
表情や仕草のちょっとした違和感なども、敏感に察知できてしまうのです。
どんな人も嘘をつく人とは関わりたくないと思いますが、嘘に気付きやすいHSPさんは、「嘘をつかれた」という状況に会いやすいと言えます。
マウントを取ってくる人
感情を察知するのが上手なHSPさんは、相手のマウントにも気づきやすいものです。
相手を褒めているようで、実は自分の優位性を誇示している「俺ってすごいでしょ?」という裏の感情を敏感に感じ取ってしまいます。
誰もが「誉めて!!誉めて!!」「すごいって言って!!」とまとわりつかれたら、疲れますよね。
雑・怠け癖のある人
気付くことが多いHSPさんにとって、「足りていない」=雑・サボっている人にイラっとします。
細かいことによく気付く、周囲の空気を読む特性のHSPさんは、「規律を守る真面目な人」と見られることが多いでしょう。
実際の性格が真面目か否かに関わらず、空気を読んで、規律を守る人は多いかと思います。
雑・怠け癖のある人に対し、「何で空気読まないの?」「何で気付かないの?」と感じることが多いでしょう。
本能的に「ヤバい」と感じた人
これが一番かもしれません。
人間だって動物ですから、「本能」に勝るセンサーはありません。
感情や仕草、空気感などから、さまざまなことを読み取るHSPさんの本能が「ヤバイ」と感じたのなら「本当にヤバイ」と言えます。
自分の心を守るために、極力関わらないことをおすすめします。
先入観や決めつけはよくありませんが、HSPさんの「直感」ってあなどれないなと思います。
苦手な人と距離を置きたい時の対策6選
距離を置きたくても、環境・状況的に距離を置くのが難しいケースって多々ありますよね。
転校・転職、引っ越しなんて気軽にできませんからね。
物理的に断絶させるのは難しいけど、距離を置く方法を6つ紹介します。
必要最低限の交流に留める
関われば傷つく、嫌な思いをする相手であれば、交流や関わりは必要最低限に留めるのが鉄則です。
世間話を振るなんてもってのほかです。
マナーとしての挨拶、必要な業務連絡さえしておけば、その人と関わる必要はありません。
連絡はメールやLINEで
可能であれば、連絡はメールやLINEで取りましょう。
会話だと面と向かいますし、電話でも嫌な人の声を聴かなければなりません。
緊急度や内容的に問題なければ、迷わずメールやLINEなど、直接かかわらなくても良いツールを使った方が、ダメージを減らせます。
会話を広げない
距離を置きたい人から話掛けられたら、会話を広げないようにします。
会話を広げないためのポイントを5つ紹介しますね。
- Yes/Noで答えられる質問の仕方をし、早めに切り上げる
- 「へぇ~」「ふ~ん」「そうなんですね~」とテンション低めの相槌を打っておく
- 自分側の情報を出さない
- あまり表情を出さない
- 視線をあまり合わせない
場合によっては上記のような塩対応ができないこともありますが、上2つはどんな立場の相手にも使いやすい方法かと思います。
あからさまに上記の対応をすると冷たい!!ひどい!!と思われるかもしれません。
が、やんわりと塩対応を続けることで、相手も「この人と話してもつまらない」と感じ、関わってくることが減っていくでしょう。
2人で会話しない
本来は複数人と同時に話すのが苦手、という人が多いHSPさんですが、距離を置きたい人と2人で会話するのはおすすめしません。
距離を置きたい人=あなたを傷つけたり疲れさせたりする人です。
第三者を挟み、会話の矛先が自分だけに向かないようにしましょう。
距離を置きたい人からお誘いがあっても、何かと理由をつけて忙しいアピールをするか、誰か追加してもらいましょう。
プライベートを伏せる
距離を置きたい人に、自分のプライベートな情報は与えない方が良いでしょう。
興味を持たれてしまったら、会話が広がり、深く突っ込んできます。
なにより、距離をおきたいと思っているのに、自分のプライベート情報を知られる、共有されるって気持ち悪いですよね。
親しくなりたいと思う人以外に、プライベートな情報を出すことはおすすめしません。
プライベートな話をすると、一気に親密度が上がりますよね。
距離をおきたい人と親密度を上げても仕方ないので、自分の話は極力出しません。
極力同じ空間にいないようにする
可能でれば、別室や同じ空間でも端と端のように視界に入りにくいところにいましょう。
学校や職場が同じだと、全く会わないようにするのは難しいですが、以下のような感じで試してみてはいかがでしょうか。
- 休み時間は自分の車の中で過ごす
- 社食や学食を利用しない
- 同じ時間帯をデスクワークに当てない
- 社内の別ブースを利用する
- 在宅ワークの許可をもらう
仕事中や授業中は集中しているので、あまり気にならないかもしれませんが、休み時間や自由の利く時間があれば、距離を置いて過ごした方が良いでしょう。
私は昼休みを1人で過ごします。
社員食堂は使わず、お弁当持参しています。
他の職員はみな社員食堂を利用しているので、スタッフルームもたいてい1人で使えますし、夏でなければ自家用車の中で過ごすこともあります。
人と接する仕事をしているので、書類作成以外の時間は人と関わっているんですよね。
その人が嫌いとか苦手という訳ではないのですが、HSP故にエネルギーを持っていかれ、疲れは感じます。
「昼休みくらい1人にさせてくれ!!」というのが本音です。
結界を張る
結界は悪い気から自分を守るために有効です。
「結界」と聞くと、結界師とか、魔術師とかそんな特殊な人を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。
ですが、結界を張るのはとっても簡単です。
たとえば、距離を置きたい人と席が隣になってしまった場合、自分と相手の席の間にボールペンを1本置きましょう。
これで結界の完成です。
ボールペンのこちら側は私のエリア、ボールペンから向こう側は相手のエリアと自分の脳へ視覚的に認識させます。
これで距離を置きたい人と物理的に距離を取れた訳ではないし、相手の内面が仏のようになる訳でもありません。
ですが、視覚的にエリアを分けたことで、気持ちが全然変わってきますよ。
そりゃ、神社とか霊能者さんが行う本格的な浄化や結界は、知識や技術や準備が必要です。
ここで言う結界は「気の持ちよう」ってことです。
HSPが目指したい人間関係
HSPさんは、人間関係でストレスを抱え、悩む人が多いです。
自分を守るためにも、HSPさんが目指したい人間関係紹介します。
- お互いに無理のない関係
- お互いゆるっと補い合える関係
- 苦手な人はサラッとかわす
- 去る者追わず
1つずつ説明しますね。
お互いに無理のない関係
人間関係で傷ついたり、疲れやすいHSPさんにとって、お互い無理のない関係はまさに理想的です。
確かに、繊細で傷つきやすいのがHSPの特性ですが、なにも「繊細なんだから、大切に扱ってよ!!」「ちゃんと察して、気付いてね!!」と相手に特性を押し付けたい訳ではありません。
そして、腫れ物に触るように扱ってほしい訳でもありません。
HSPでもHSPじゃなくても、無理がなく、素でいられて心地よい関係は一生探し求めたい相手かと思います。
お互いゆるっと補い合える関係
依存されると重たいですが、適度に頼ってもらえて甘えさせてもらえる関係も理想的です。
HSPは些細な情報からさまざまなことに気付いてしまうんですよね。
相手の感情を読み取る能力にも長けているので、先回りで助けてあげちゃうこともしばしばです。
そんなHSPさんでも、ズバッと言いたいことが言えなかったり、大勢の前で発言するのが苦手だったり、助けてもらえたら嬉しいことは多々あります。
ので、ゆるっとお互い助け合い、補え合える関係性って、気持ちがほっこり温かくなると思います。
苦手な人はサラッとかわす
人間関係でストレスを抱えやすいので、苦手な人はサラッとかわしたいところです。
1つの情報から10もの思考を巡らせるHSPさんは、1つの悩み、ちょっとしたことにも不安・心配になることが多々あります。
ネガティブな思考は、人類が身を守るために組み込まれた遺伝子が成す業でもありますので、ネガティブ思考自体は悪いものではありません。
ですが、ネガティブに長期間引っ張られて、ズブズブに泥沼化するのも勿体ないですよね。
前述した「苦手な人と距離を置きたい時の対策6選」を参考に、サラッと流してみましょう。
また、不安・心配の種を見つけたり、自分はどうしたいかなどの深掘りをしたい時はノートを使うこともおすすめです。
去る者追わず
来る者全員ウェルカムという訳にはいきませんが、去る者を追う必要はありません。
去る者には去る理由があります。
- 転職・転校・進学などで物理的に環境が離れた
- 相手に合わないなと思われた
- 相手がたまたま忙しい時期になった
物理的に離れ、関係切れてしまうのは、ある意味仕方のないことです。
相手が合わないと感じたのなら、あなた自身も実は合わないと感じていませんでしたか?
「縁のある人なら一度離れても必ずつながる」と言います。
去る人がいれば、新しい出会いもありますので、縁を大事に心地よい人間関係を築いていきましょう。
HSPが生涯大切にした方が良い人の特徴9選
HSPさんがずっと大切にしていった方が良い人の特徴は、以下のような人です。
- 不安にさせない人
- 素でいられる人
- HSPの特性を理解してくれる人
- 気持ちにゆとりのある人
- 思いやりのある人
- マナーの良い人
- 裏表のない公平な人
- 誠実な人
- 直感で「好き!!」と思った人
こんな人と出会ったら、一生大事にしましょう。
まとめ
HSPさんが関わってはいけない人の特徴や距離をとる対策、また目指したい人間関係などを紹介しました。
ただでさえ、HSPさんは人間関係でストレスを感じやすい特性を持っています。
なので、付き合う人、距離感を調整しないと、心が参ってしまいます。
この記事で紹介したような、距離を置いた方がよい人に出会ったら、ためらわずに自分を守る行動をしてください。
先入観や決めつけはよくないですが、直感で「ヤバイ」と感じたら、その人とは距離を置きましょう。
どんな人にも相性はありますし、苦手な人がいることは仕方ありません。
苦手な人がいるように、「好き」「この人と仲良くなりたい」と感じる人も必ずいます。
焦らずじっくり、心地よい人間関係を築いてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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