HSPの自己肯定感は低くなりがち!?|低いと感じる理由や下がった時の状態を解説

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HSPさんなら、「大したことじゃないのに、すぐ落ち込んでしまう…」「言いたいことが言えなかった」など、「生きづらさ」を感じたことがある方が多いのではないでしょうか。

ともみ

私も内向型HSPで、物心ついた頃から、生きづらさを感じています。

ところで、「HSPだから生きづらいのか?」と疑問に思ったことはありませんか?

確かにHSPの気質的に生きづらさを感じやすい傾向はあるかもしれませんが、その生きづらさ、HSPだけが原因ではないかもしれません。

人生の質を左右する「自己肯定感」が絡んでいる可能性もありますよ。

この記事では、HSP自己肯定感の関係や、HSPの自己肯定感が下がりやすい理由などが分かります。

生きづらさを抱えているHSPさん、自己肯定感に興味があるHSPさんのお役に立つ内容となっております。

ともみ

内向型HSP、自己肯定感アップカウンセラー資格を持つ、私が解説します。

目次

HSPと自己肯定感の関係

最初にいっておきたいのが、HSPだからといって、自己肯定感が低いわけではありません

HSPでも自己肯定感が高い人はいますし、生きづらさに負けず、幸せな人生を送っておられる方います。

ですが…

  • HSPだから自己肯定感が低いと感じやすい
  • HSPだから自己肯定感が下がりやすい

と、このように感じている方が多いのも事実です。

ともみ

私も、今になって振り返ると、若い頃の自己肯定感はかなり低かったと思います。

ある研究では、HSP気質の強い方は、主観的幸福度が低くなるという結果が出ているそうですよ。

低敏感群や中敏感群と比較して高敏感群では人生に対する満足度や自尊感情の得点が低いことが示された。

引用元:Highly Sensitive Personは主観的幸福感が低いのか?|感情心理学研究

私の持論では、

人生の質を左右する自己肯定感が低い=主観的幸福度が低い

この方程式が成り立つので、HSP気質の強い方は自己肯定感も低い可能性があるといえます

HSPの特徴って?

「HSP」という言葉が世に広まり、「HSP」=「繊細な人」というざっくりとした知識をお持ちの方は多いでしょう。

HSPは「DOES」と呼ばれる特徴的な4つの気質があります。

  • Deep processing:情報を深く処理する
  • Overwhelmed by stimuli:過剰に刺激を受ける
  • Emotionally reactive:情動反応が強く、共感力が高い
  • Sensitive to subtleties:些細な刺激を察知する

4つ全てに当てはまる場合は、HSPだと言われています。

HSPについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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自己肯定感って何?

自己肯定感とは「ありのままの自分を認めること」です。

良いとか悪いとかではなく、「そのままの」「ありのままの」自分を自分で認め、受け入れる力のことを差します。

自己肯定感が高い→自分軸で生きられ、生きやすくなる

自己肯定感が低い→他人軸で生きることになり、生きづらくなる

これだけ見ると、「自己肯定感の低い私は、一生生きづらさを抱えていかなきゃいけないのか…」と不安に思いますよね。

ですが、心配なさらずに。

自己肯定感はいつからでも、誰でも、高めることができますよ。

自己肯定感について詳しくしりたい方は、こちらの記事からどうぞ。

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HSPの自己肯定感が下がりやすい理由4つ

なぜ、HSPだと自己肯定感が下がりやすいのか、理由は以下のとおりです。

  • もともと他人軸の傾向
  • 過去の経験の積み重ね
  • 自信を持ちにくい
  • 「HSP」を受け入れられていない

一つずつ説明しますね。

もともと他人軸の傾向

HSPさんは他人軸になりやすい傾向があります。

これは、HSPの情報を深く処理し、情動反応が強く、共感力が高いことに原因があります

たとえば、相手の表情や声質から相手の感情を察知します。

「機嫌が悪いのは私のせいかな?」

「イライラしてそうだから、話を合わせておこう」

など、自分の気持ちよりも相手に合わせる、嫌われないようにするといった行動選択をします。

また、「明日までなんだけど、お願いできるかな?」と困り事や助けの依頼を、自分都合で断ることも苦手です。

相手の気持ち・感情を読み取ってしまうから、さまざまな場面で自分よりも相手を優先してしまうのです。

自分の気持ちにフタをして、抑え込んでいたら、あっという間に他人軸になっていますよ。

ともみ

上手く人間関係が築けず、嫌だな~、疲れるな~と感じることでしょう。

自分軸・他人軸について詳しくしりたい方は、こちらの記事をどうぞ。

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過去の経験の積み重ね

HSPさんは、ネガティブな感情とセットになっている経験を積み重ねやすい環境にあります

先ほど説明したとおり、相手を優先する思考や行動をしやすいHSPさんは、自分の気持ちと反する経験が多くなりそうなのは想像に難くないですよね。

相手の言動を深読みすることも日常茶飯事なので、周囲の人からの評価をすごく気にする傾向もあります。

そしてHSPさんは生まれもった気質であり、HSPさんは子供の頃から繊細なわけです。

(HSCと言われますよね。)

自己肯定感が低くなるか高くなるかは、幼少期の家庭環境思春期頃の経験が大きいといわれています。

子供の頃から繊細なHSPは、自分の気持ちにフタをし、相手に合わせ、無理をしてきている場合は自己肯定感が低くなっている可能性が高いのです。

自信を持ちにくい

他者からの評価に敏感で、相手の言動を深読みしてしまうため、自信を持ちづらいです。

たとえ周囲からの評価があっても、「何か裏があるのでは?」と深読みし、「でもココが上手くいかなかった」と自分は認められない、などの状況に陥ります。

また、「あなたって物静かだよね」「細かいとこ気にするよね」など、周囲から受けた評価を間に受けてしまいます。

「私は物静かで暗い子なんだ」「細かいこと気にして、めんどうくさいやつなんだ」と自分でレッテルを貼ったり、萎縮してしまったりもあります。

HSPさんは完璧主義傾向も持ち合わせていますので、「暗い自分はダメだ」「私ってめんどうくさい人間なんだ。」と、どんどん自信をなくしてしまいます。

「HSP」を受け入れられていない

HSPさん自身が「HSP」を受け入れられていないことが自己肯定感を下げる原因になります。

ともみ

だって、HSP気質もあなた自身なのに、自分で自分を拒絶している状態ってことですから。

  • 相手の言動を深読みしてしまう自分が嫌
  • 素直に人を信じられない自分が嫌
  • ぐるぐるネガティブ思考してしまう自分が嫌
  • 失敗をずっと引きずる自分が嫌

これでは自己肯定感が下がっていく一方だと、明らかですよね。

本来、「感受性豊か」「深い情報処理能力」「共感力が高い」って素晴らしい力のはずなのに、「弱さ」とか「弱点」として捉え、自分の価値を自分で下げてしまうことは勿体ないことです。

HSPの自己肯定感が低いとどうなるの?

自己肯定感が低いと、ますます生きづらさが増してしまいます

理由をまとめてみました。

  • 他人軸が加速する
  • 行動できなくなる
  • 孤独な努力に突き進む
  • 自分の欠点ばかり目につく
  • メンタルの不調に陥る

詳しく説明します。

他人軸が加速する

自己肯定感が低いと、自分の気持ちを蔑ろにし、自分を抑え込むため、他人軸で生き続けることになります

ともみ

あなたの人生なのに「他人のために、他人を優先して生きる」ことになっている、ということです。

他人軸でいる限り、自分のやりたいことができず、言いたいことが言えず、「自分」が分からなくなり、埋没していくことでしょう。

行動できなくなる

他者からの言葉、世間体などを気にしすぎて、自分のやりたいこと・言いたいことが出せなくなります

何か行動する時って、自信や原動力が必要になるじゃないですか。

自己肯定感が低い状態では自信を持ちづらく、他人軸では自分の夢・希望などの原動力にもフタをしているので、行動できなくなります。

孤独な努力に突き進む

相手の言動や空気感から気持ちを汲んでしまい、

  • 期待に応えねば!!
  • ガッカリされたくない!!
  • 「できない」なんて言えない

と、過度な努力や苦手を見せないよう取り繕う行動に出るでしょう。

また、

  • こんなこと頼んだら迷惑かな
  • こんなこともできないのかと思われるのでは

と相手の状況を考えたり、自分に価値がないと思われるのが恐かったりと、周囲に頼れなくなります。

自己肯定感が低いと、自信を失い、他者との健全な人間関係が築きにくくなるのが原因なのですが、ずっと孤独に努力し、取り繕わなきゃいけないなんてゾッとしますよね。

自分の欠点ばかり目につく

自己肯定感が低いと、自信を失い、物事を否定的に捉え、自責も強くなるため、自分の欠点ばかりが気になるでしょう。

もっとひどくなると、自己否定無価値感などにも苛まれるかもしれません。

HSPの気質的に、相手の言動から感情を読み取り、「相手に不快な思いをさせないように」「嫌われないように」と思考がはたらきやすいですよね。

自己肯定感の低さとHSP気質のWパンチで、負の自責ループにハマるのも想像に難くないです。

メンタルの不調に陥る

自信の喪失、他者への過剰な気配り、自分の気持ちや感情にはフタをしている状態ですから、メンタルは不安定になりますよね。

HSPさんはもともとうつ病や自律神経失調症など心の病気へのリスクも高い傾向にあると言われています。

その上、自己肯定感の低さが拍車をかける形となるでしょう。

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HSPが自己肯定感を高めるとどうなるの?

HSPの気質で、そもそも他人軸になりやすかったり、自分に自信が持てなかったりがありますが、自己肯定感を高めれば間違いなく生きやすくなります

理由は以下のとおりです。

  • 自分を好きになる
  • 自分軸で生きられる
  • 行動力が上がる
  • 人間関係が変わる
  • メンタルの安定

詳しく説明します。

自分を好きになる

自己肯定感が高い状態=ありのままの自分を受け入れられている状態」ですので、HSP気質も含めた自分自身を肯定し、受け入れられるようになります。

  • 他者の言葉がずっとぐるぐるして落ち込んでしまってもOK
  • 大人数の飲み会に疲れて一次会で帰ってきちゃう自分もOK
  • 残業が続いたから、今日の休みは何もしない!!と決められた自分最高!!

と、ダメで完璧じゃない自分にOKが出せ、自分のことも大好きになるでしょう。

ともみ

完璧な人間なんていません!!
SNSでキラキラ輝いているあの人もこの人も、ダメなところは絶対ありますから!!(笑)

自分軸で生きられる

自己肯定感と自分軸には関連があり、自己肯定感が高い方は自分軸で生きられているといえます。

自分軸で生きるということは、自分の気持ちを大切にし、周囲と良好な人間関係を築きながら、自分の人生を主体的に生きているということです。

決して自己中・わがままというわけではなく、自分の責任で自分らしい選択ができるため「生きやすさ」を感じます。

行動力が上がる

自己肯定感が高いと、自分の選択にも自信が持てるため、自然と行動力も上がります

たとえ失敗しても、自分を責めず「良い経験になった」「どうしたら上手くいくかな?」と前向きな捉え方ができるようにもなりますよ。

人間関係が変わる

自信を持ち、行動力が上がると、人間関係も変わってきます。

「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、自分の自己肯定感が高ければ、自己肯定感の高い人が集まってくるものです。

逆に、今までの人間関係がギクシャクしたり、去っていく友人もいたりするかもしれませんが、自己肯定感の高いあなたと合う人が集まり、残っていくので、新しい人間関係を楽しみましょう。

メンタルの安定

自分で自分を肯定し、認めているのですから、メンタルは安定します。

自己肯定感が高ければ、自分に優しくなり、他者との良好な人間関係も築けるので、当然といえば当然ですよね。

ともみ

ヒトが抱える悩みのほとんどは「人間関係」とも言われていますからね。

誰よりも一番近い存在は自分自身ですから、自分が自分を認める、自分が一番の理解者って状態は、メンタルの安定には欠かせません。

HSPの自己肯定感の高め方

現在、準備中です。

ともみ

私の知識と経験をまとめた記事が作成できましたら、アップしますので、お楽しみに。

まとめ

HSPと自己肯定感の関係や、HSPの自己肯定感が下がりやすい理由などを紹介しました。

HSPさんはHSPの気質や特性の影響で、自己肯定感の土台が弱く、低くなりやすい傾向があります。

相手の気持ちが分かるからこそ、相手を傷つけたくないと思ったり、嫌われるのが恐いと強く思ってしまったりと、HSPさんのやさしさや繊細さが原因となってしまうのです。

HSPさんの、自己肯定感が高い場合と低い場合の比較も紹介しましたが、明らかに自己肯定感が高い方が生きやすそうですよね。

この記事を読んでくださったあなたも、「自己肯定感は高い方がいい」「自己肯定感を高めたい」と思ったはずです。

HSPの気質や特性は、弱く、ダメなものではありません。

HSPの強みを理解し、HSPの力を持っている自分を大切に思うところから、自己肯定感と向き合ってみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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