あんなに人付き合いが上手いのに、HSPなの?
HSPと言っているけど、あの人と私は全然違う。
HSPのみなさんは、このようなことを思ったことはありませんか?一口にHSPと言っても、実は4つのタイプがあります。
自分や周りの人が、どのHSPなのかが気になる人は、ぜひ最後までお読みください。
HSPには4つのタイプがある
HSPを4つのタイプに分けた表がありますので、ご覧ください。
どれも「HSP」の種類の1つであるため、「繊細さ」を持ち合わせていますね。
繊細なのに刺激を求めるって!?
一見矛盾しているようにも感じませんか?
1つずつ詳しく紹介していきます。
HSP|内向的HSP
HSP全体の約65%が内向的HSPと言われています。
内向的HSPの特徴は以下の通りです。
- 興味・関心などの思考が自分の内面に向く。
- 家の中で1人静かに過ごすことを好む。
- 環境の変化を好まず、安定を求める。
- 物事を深く捉える、考える。
- 危険は冒さない。
いわゆるHSPという感じでしょうか。
興味関心が内を向いており、自分の世界を大切にしています。
刺激やリスクは求めておらず、安心・安定を好みます。
クラスや職場には必ず1人はいるような、静かで控えめな人のイメージですかね。
大人しい、ちょっと暗い人と思われそうですが、HSPの強みは高い想像力と発想力です。
感受性もとても豊かなため、アートや音楽といった、芸術の世界で力を発揮する人がたくさんいます。
1人でコツコツ行うクリエイティブな仕事にも向いていますよ。
HSE|外向的HSP
HSP全体の約30%がHSEと言われています。
外向的HSPの特徴は以下の通りです。
- 人と関わるのは好き。新しい出会いも嬉しい。
- 1人だと不安になり、人からエネルギーをもらいたい。
- 刺激は苦手で疲れやすい。
- 自分の気持ちを人と共有したい。
人との交流はウェルカム、チームワークを求められることも好きだけど、繊細さ故に疲れやすいところがあります。
交流はしたいけど、些細な言動などにも敏感に反応してしまうため、程よい距離感を保つのが鍵となりそうです。
新しい出会いも嬉しいけど、気の合う友人と一緒にいる方が、ダメージは少ないでしょう。
社交的なので、自分がHSPと気付かない人も多いそうです。
人との交流が好きで、相手への気遣いもできるなんて、素敵ですよね。
この強みを生かすと、営業職や介護などのケア職が向いているのではないでしょうか。
HSS型HSP|刺激追求型内向的HSP
HSS型HSPは、HSP全体の6%しかいないと言われています。
HSS型HSPの特徴は以下の通りです。
- 好奇心旺盛で、疲れると分かっていても突き進んでいく。
- 行動したいと思いつつ、考えすぎて行動できないことも。
- 社交的ではなく、1人で何でも挑戦してみたい。
- 色々試すがすぐ飽きる。
- 刺激には弱く、ダメージを受ける。
HSPの中でも矛盾した特性を持ち合わせた、珍しいタイプです。
繊細なのに刺激を求めてどんどんと突き進んでいきます。
人との交流はあまり好きではなく、自分がピンときたものに1人で挑戦していきます。
たとえば1人で海外にパッと行ってしまう、そんなイメージでしょうか。
行動しまくりますが、刺激で疲弊していくので、知らず識らずの内に燃え尽きてしまうこともあるので、注意してくださいね。
好奇心・チャレンジ精神が高い上に、リスク回避能力にも長けています。
この強みを生かすなら起業にも挑戦できそうですよね。
自分のペースで仕事ができ、自分の意見が反映される職場だと快適にお仕事ができます。
データ処理や分析にも強いと言われていますよ。
HSS型HSE|刺激追求型外向的HSP
HSEの殆どはHSS型HSEと言われています。
HSS型HSEの特性は以下の通りです。
- 人と関わるのが大好き。
- 衝動的、フットワークが軽い。
- リーダーの資質がある。
- エネルギーを消耗する機会が多く、非常に疲れる。
外向的であり、刺激も求めているので、HSPの中では最も活発なタイプです。
人との交流が大好きで、イベントやチームワークも大好きです。
リーダーシップに優れ、人からも好かれやすい特徴があります。
しかしHSP特有の繊細さを持ち合わせており、他者の些細な言動で傷つきやすくもあります。
更に、行動的な分、人や環境からの刺激を受ける頻度も高く、非常に疲れやすいタイプでもあります。
「誰かの役に立っている」と思えたり、人からの「ありがとう」にエネルギーをもらえたりします。
強みであるリーダーシップや、人と人とを繋ぐパイプ役になると力を発揮できるでしょう。
HSPの繊細さとは
4つのタイプを紹介しましたが、この4タイプに共通する「繊細さ」とは、そもそも何なのでしょうか?
HSPの特徴は「DOES」で表されます。
Depth of processing:情報を深く処理する
being easily Overstimulated:過剰に刺激を受けやすい
being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular:情動反応が強く、共感力が高い
being aware of Subtle Stimuli:些細な刺激を察知する
一見HSPっぽくないHSEやHSS型HSEの場合でも、このような繊細さを持っています。
アクティブで人との交流も好きなので、様々なところから刺激を受ける機会が多いでしょう。
自分も気付かぬうちに疲れたり、人知れず傷ついたりしやすいので、当てはまる人は、特性を知って対策を立ててくださいね。
HSPの特徴や向き合い方などが知りたい人は、こちらの記事も参考になりますよ。
どうやって調べたら良い?
「HSPの傾向が強い」「HSPの可能性がある」という感じであれば、ネット上にたくさんの診断テストがあります。
HSPは病気ではなく、医学的な診断名ではありません。
心理学の研究から生まれた言葉です。なので精神科や心療内科に受診しても「HSPである」とは言われないかもしれません。
最近は世間でのHSPの認知が広がりつつあり、HSPを診断できると紹介しているクリニックもありました。
私も色々なサイトで試したことがありますが、今回使わせていただいたサイトを紹介します。
40問の質問に答えると、自分がHSPなのか、どのタイプのHSPなのかが分かります。
3分で答えられるので、手軽にできますよ。
テストをすると、自分がどんなタイプか、同じタイプが人口の何%いるか、そのタイプのあるある、適職などを知ることができます。
結構当たってるな、と思うので面白いです。
私はHSP(内向型HSP)でした。
まとめ
HSPの4つのタイプについて特徴を紹介しました。
HSPは内向型か外向型か、刺激を求めるか求めないかでタイプ分けをされています。
4つのタイプはそれぞれ異なる特徴を持っていますが、HSP特有の繊細さは、全てのタイプで共通です。
自分のタイプや傾向を知ることで、HSPの弱点を上手くカバーしていけると良いですよね。
HSPさんが、少しでも生きやすくなれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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