私はpure life diaryを愛用しているのですが、このpure life diaryの開発者である「井上 ゆかり」さんが書籍を出版されました。
pure life diaryのコンセプトにすっかりハマってしまった私は、もちろん、書籍も購入して読んでみました。
きっと、この記事を読まれているあなたも、「内向型」「HSP」などの言葉にピンとくる人だと思います。
そして人生になんとなくモヤモヤして、
周りから認められてもらえるように頑張って変わりたい
どうしたら人生上手くいくんだろう?
などの気持ちを抱えているのではないですか?
そんなあなたにも、【世界一やさしい内向型の教科書】が届いたらいいなと思います。
私の記事を読んで、「この本、気になる!!」「私も読んでみたい!!」と思ってもらえたら嬉しいです。
以下、【世界一やさしい内向型の教科書】を【内向型の教科書】と表記します。
世界一やさしい内向型の教科書を読んだ率直な感想
タイトル通り、「内向型」という言葉に馴染みのない人でも、内向型のことがよく分かるようにやさしく書かれているなと思いました。
「教科書」ってだけあって、「内向型とは」から「内向型を活かす方法」まで、まるっと網羅している感じです。
私のように内向型という言葉を前から知っていて、そこそこ知識のある人が読んでも、「そういうことだよね」と再確認できます。
そして、pure life diaryを使っている人が読めば、内容が自然と頭に入ってきます。
まるでpure life diaryのようなんです!!
本の中にもちょっとしたワークが入っているのですが、pure life diaryをぎゅっと凝縮してポイントを絞ったような内容です。
逆にpure life diaryが手帳でありながら、本当にセルフカウンセリングができちゃうんだなと改めて実感しました(笑)
ちょっと脱線しましたが、内向型の基礎から、内向型さんが悩みやすいポイントについての解説や解決方法がやさしく書かれているので、生きづらさに悩んでいる内向型さんに手にして欲しい本だと感じました。
pure life diaryがどんな手帳か気になった人は、こちらの記事に詳しく書いてありますよ。
世界一やさしい内向型の教科書の内容
【内向型の教科書】の中身は、ざっくり言えば以下のような内容が書かれています。
- 内向型の基礎知識
- 内向型を活かす具体的な方法と手順
- 内向型の人との付き合い方
ネタバレしない程度に紹介していきますね。
内向型の基礎知識
まず「内向型」を知るところから始まります。
【内向型の教科書】を手に取る人って、自分が内向的な性格であることに多かれ少なかれ気付いており、かつ困り事がある人だと思うんですよね。
この【内向型の教科書】では、内向型さんが感じやすい生きづらさ、困り事などの具体例を挙げながら説明をしてくれるので、とても分かりやすく、共感する部分も多く書かれています。
本題に入る前に、内向型度を測る診断テストがあります。
24個の質問のうち、私は20個が当てはまり、ばっちり「内向型」でした。
内向型を活かす具体的な方法と手順
内向型を直さず活かすために、3つのステップに分けながら説明されています。
流れとしては、以下のような感じです。
- 内向型について正しく知る
- 頑張っている自分を癒す
- 強みを活かす小さな習慣を積み重ねる
どうしても世の中的には外向型さんが分かりやすく活躍したり目立ったりするので、憧れを持つ内向型さんは多いかと思います。
私も学生の頃はクラスの中心にいるタイプの子を見て、「いいな」「自分もあんな風になりたい」と思ったものです。
ですが、無理して外向型になろうとしても疲弊するだけですし、「自分にはできない」と自信を失ってしまうでしょう。
内向型さんには内向型さんの得意がありますし、「すごいな~」と思われていることはあるんです。
そんな内向型さんの得意や強みを把握して、頑張っている自分を認めてあげたいですよね。
自分を癒す方法や強みを活かす方法、価値観・理想を深堀するワークなども書かれていますよ。
内向型の人との付き合い方
自分のトリセツとして、内向型さんの人付き合いについて書かれています。
内向型さんの困り事に、「人間関係」を挙げる人は多いのではないでしょうか。
適度な距離感での付き合い方や、職場、パートナーとの付き合い方なども紹介されています。
自分の内側で癒しや習慣などが出来るようになってきたら、自分の外側への心地良さも叶えていきたいですよね。
世界一やさしい内向型の教科書を読んで心に残ったところ
【内向型の教科書】で心に残ったポイントを紹介しますね。
- 内向型を直さず活かす
- もっとラクに生きようと言ってくれている
- ネガティブ思考は直さなくていい
- 誰にでも必ず強みはある
一つずつ説明しますね。
内向型を直さず活かす
これは著者 井上 ゆかりさんが読者のみなさんに一番伝えたいことと思います。
内向型さんって、周りと比べて自分は劣っていると感じやすかったり、目立ってキラキラ輝いている人に憧れて撃沈したりしやすいですよね。
地味で分かりにくいかもしれませんが、内向型には内向型の良さがあるんです。
その良さを自分で気付いて、認めて、活かしていこうよ!!と言っているのです。
誰だって得意なことを活かした方が、少ない労力で結果を出せますものね。
アラフォーの私世代くらいまでは、学校では「苦手を克服」と努力させるような教育でしたよね。
ですが、得意を伸ばす方が本人にも自然に馴染むし、結果が得やすいんですよね。
苦手なことに挑戦、克服を目指すことは悪いことではありません。
が、長年「内向型の自分」で苦しいところを抱えてきたのなら、見方や考え方を変え、「活かす」方にシフトしていいのではないかなと思えました。
もっとラクに生きようと言ってくれている
内向型さんは日々頑張っています。
(もちろん外向型さんも日々頑張っています!!)
【内向型の教科書】でも、内向型さんは自己肯定感が低い人が多く、「まだダメ」「できていない」と自分に厳しい人が多いと紹介されています。
日本の学校教育が「外向型推し」だから「外向型」の方が優れていると誤った刷り込みをされていると、井上 ゆかりさんもおっしゃっています。
先ほどの「内向型を直さず活かす」にも通じていますが、得意を伸ばす・活かす方が断然心の負担は少なく、結果が出ます。
見た目に分かりやすく結果を出している外向型さんも、自分の得意を活かしているだけなんですよね。
同じように内向型さんは内向型の強みを活かして軽やかに生きていこうよ、という訳です。
少しずつですが、日本でも集団に合わせるより個を尊重する風潮にシフトしつつありますよね。
ネガティブ思考は直さなくていい
「ネガティブ思考=悪いこと」と思われている人は多いですが、ネガティブ思考って悪いものではないのです。
生きる上で必要不可欠な能力なんです。
ネガティブ思考ってある物事について「もっとこんな悪い事態が起こるのでは」と予測して、対策を練る力です。
たとえば太古の昔、ヒトがまだ原始人にもなっていない遠い昔から「この実は臭いニオイがするが、食べたらお腹を壊すかもしれない。」と予測し、お腹を空かせていても、危なそうな食べ物は回避していたことがあったでしょう。
より深く予測できた者は助かり、予測が浅い者は命を落としていたかもしれません。
最悪の事態を予測することは、命を守る大切な能力だったのです。
こんな太古の昔からの危険察知能力が、現代のヒトにも「ネガティブ思考」として残っているのです。
現在だって、最悪の事態を想定して対策を練っておくことでネガティブ思考のお陰で助かった経験もあるのではないでしょうか。
【内向型の教科書】では、このネガティブ思考と上手く共生していくための方法も書かれていますよ。
ネガティブ思考は悪いものではないけれど、ネガティブ思考に囚われ過ぎることが問題となります。
ネガティブ思考との距離感、付き合い方を内向型の教科書で学んで、ゆっくりと共生上手になれるといいですよね。
参考:「ネガティブ思考な人」が実は有能で賢い納得理由|東洋経済ONLINE
誰にでも必ず強みはある
どんな人にも、強みはあります。
内向型さんの良いところって、内面的であって周りから気付かれなかったり、分かりやすく華々しい能力ではなかったりするので、内向型さん本人も気付いていないことが多いのだと思います。
しかし、内向型さんが息を吸うように自然と行っている能力・長所があるんですよね~。
たとえば、【内向型の教科書】の裏表紙に書かれている「熟考力」「丁寧」「ねばり強さ」は内向型さんなら持っている人が多い能力です。
この3つ、恐らく周囲の人はそんなに気付かないかもしれませんし、地味と言えば地味ですよね。
でもこの3つ、外向型さんはあまり得意ではないようなんです。
【内向型の教科書】に書かれている例やワークなどを通して、自分の強みを発見していくってワクワクしませんか?
「私にもこんなに能力があったんだ!!」と嬉しくなるはずです!!
ちなみに私自身が強みと思っていることは「完遂力」「器用にこなすスキル」「サポート力」です。
これはpure life diaryのカテゴリー別強みリスト100から発掘しました。
世界一やさしい内向型の教科書のおすすめポイント
【内向型の教科書】
- 説明が分かりやすい
- 簡単なワークがある
- 著者のエピソードに共感できる
- ネコが可愛い
こちらも一つずつ説明していきます。
説明が分かりやすい
【内向型の教科書】は「内向型」について知識がない人が読んでも、とても分かりやすく書かれています。
本当に読みやすくて、サクサク読めちゃいます。
専門的な内容にも触れつつ、多くの人に届きやすいように書かれているなと、井上 ゆかりさんのやさしさを感じます。
簡単なワークがある
内向型の説明だけでなく、実際に取り組めるワークも収録されています。
このワーク、pure life diaryユーザーにとっては「pure life diaryの簡易版」という感じで正直物足りなさを感じると思います。
ですが、pure life diaryは使っていない内向型さんや、たくさんのワークがあると気が滅入ってしまいそうな人、まずは入門で、という感じの人にはピッタリのワークだなと感じました。
【内向型の教科書】をきっかけにpure life diaryに興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいな。
(※私はpure life diaryからの回し者ではありません)
著者のエピソードに共感できる
ところどころに、井上 ゆかりさんが経験した実際のエピソードが掲載されています。
同じ内向型として共感する部分も多く「ゆかりさんも同じような苦労をしてきたんだな。」と勝手に親近感が湧いています。
(ゆかりさん、慣れ慣れしくてスミマセン)
ネコが可愛い
【内向型の教科書】にところどころ出てくるネコの絵が可愛らしいです。
「このネコちゃんも内向型なんだ」と、こちらにも親近感が湧いてきます(笑)
ほっこりするイラストなんですよね。
ちなみにこのネコのイラストは「伊藤 カヅヒロ」さんが描いたものです。
ゆかりさんはネコ好きなのだろうか!?
世界一やさしい内向型の教科書の書籍情報
【内向型の教科書】の基本情報です。
価格 | ¥1,600+税 |
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著者 | 井上 ゆかり |
発行日 | 2024.6.5 |
出版社 | 株式会社 世界文化社 |
ページ数 | 222ページ |
本体サイズ | B6 H187×W128×D18(カバー含む) |
私はpure life diaryのメンバーサイトのお知らせで出版を知り、先行予約で購入しました。
ちなみにAmazon経由で購入しています。
著者:井上ゆかりさんの紹介
【内向型の強化書】の著者である井上 ゆかりさんについて紹介します。
さまざまな活動をされているゆかりさんですが、現在の肩書は「内向型カウンセラー」です。
ゆかりさん自身も内向型で生きづらさを感じ、苦しかった過去があるそうです。
なんとか生きづらさを克服できないかと試行錯誤され、その経験と独自の分析力から多くの内向型さんに勇気を与える活動をされてきました。
ゆかりさんの活動を、一部紹介します。
- SNSで内向型を直さず活かす生き方の発信
- 内向型コミュニティの主催
- 内向型に関する講演
- 内向型さん向けカウンセリング
- pure life diaryの開発
- 内向型に関する書籍の出版
ちなみに【内向型の教科書】を監修されたのは、同じくpure life diary開発者である「本橋 へいすけ」さんです。
本橋さんもライフコーチとして、認知科学をベースとした講座やコーチングなどでご活躍されています。
ゆかりさんとの共著で「人生の純度が上がる手帳術」という書籍がありますよ。
まとめ
【世界一やさしい内向型の教科書】を読んだ感想や心に残ったポイント、本の内容などをネタバレしない程度に紹介しました。
とても読みやすく、分かりやすい本なので、生きづらさを感じたり悩んでいたりする内向型さんには、ぜひ手にしていただきたい一冊です。
内向型は決して劣っている訳ではないですし、内向型には内向型の強みがあります。
日本の教育上「外向型が良い」ような風潮がありましたが、現在は個を尊重する世の中になってきましたよね。
人それぞれ性格が違えば、趣味・思考も違う、強みも違うんです。
それぞれが好きなこと、得意なことを活かして、幸せになれる世の中になったら良いですよね。
私も【内向型の教科書】で得た学びを活かし、pure life diaryで日々を振り返り、ゆるりと良い方向に変わっていけたらなと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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