小学校6年生や中学校3年生のお子さんがいるご家庭では、進学先の制服問題に直面しますよね。
特に、お子さんが男の子の場合、成長期であるがゆえに、制服のサイズ選びには難航するでしょう。
制服の採寸スタッフのプロの目が見ても、予想外の成長を遂げ、サイズアウトしてしまうことも少なくありません。
また、制服って、フルで揃えると高いんですよ。
本当に、万単位でポンポン飛んでいくので、冷や冷やしたり絶望感すら覚えてしまうご家庭もあることでしょう。
そこで、身に付けておきたい技が、制服のサイズ直しです。
男子だけでなく、女子のブレザーやスラックスを選択した場合にも活用できますよ。
※なんならお父さんのスーツでもOK(笑)
制服の袖や丈を、ご家庭でお直しできれば、結構メリットがあるので、併せて紹介します。
ご家庭で制服のサイズ直しができると得られるメリットは?
最初に、ご家庭で制服サイズのお直しができると得られるメリットは以下の2つです。
- サイズ直し代が浮く
- リサイクル制服を活用できる
詳しく説明します。
サイズ直し代が浮く
特に男の子の場合、中高生の制服は大きめを購入される場合が多いかと思われますが、サイズ直しを自分がすれば、お金を掛けずに済みます。
新品の制服を購入した際は、無料でブレザーの袖やスラックスの丈を詰めてもらえるサービスがつくことが多いでしょう。
しかし、詰めたサイズを戻すなど、アフターサービスがあるかは業者によって違います。

息子が中学制服を採寸に行った時は、初回のサービス以外では、スラックス1本のお直し代は¥1,500前後と言われました。
また、自分でサイズ直しをできた方が、自宅で完結するため期間を要しないというメリットもあります。
お店で依頼すると、受け取りまでに期間を要する場合があります。
リサイクル制服を活用できる
自分で制服のお直しができれば、知人から譲ってもらった制服、リサイクル販売などで安く購入した制服も活用できます。
下の子が異性のママ友や、末っ子が卒業になるママ友さんがいれば、制服を譲ってもらえることもあるでしょう。
また、学校によってはPTA活動などで制服のリサイクル販売をしていたりします。
新品で制服上下を揃えると、5~6万かかるんですよ。
ブレザー、スラックスの冬用、夏用、Yシャツ…本当に、どんどんお金が消えていきます(苦笑)



我が家の場合は、子供が小学校6年生の時にリサイクル販売を利用し、¥1500で済みました。
恐らく1クール(3年間)しか着ていないキレイなブレザーが¥1,000、冬用スラックスが¥500です。
そして、ご近所のママ友さんから、「以前譲ってもらったが、着ずに終わった」というスラックスを4本譲っていただけました。



幸運だったとしか言えません。
感謝です!!
我が家の場合、新品の制服を購入していないので、サイズ直しをお店で依頼する場合は1枚¥1,500前後かかってしまいます。
全て自分で手直しをしたので、お直し代は¥0です。
(私へのご褒美代がほしい 笑)
学生服のお直しポイント
新入学生の場合、ほとんどのお子さんが大きめの制服を購入されると思います。
どうしても「制服に着られている感」が隠し切れませんが、折角の入学式、学校生活で制服を格好良く着こなせるようにしてあげたいですよね。
制服をお直しする際のポイントを紹介していきます。
※息子の制服採寸の際、採寸スタッフから情報収集をした技となっております。
ブレザーのお直しポイント
ブレザーでお直しするのは「袖」です。
ブレザーは肩パッドや裾の形状により、一般の方ではお直しが難しいでしょう。
が、袖の長さのポイントを押さえれば、大きくブカブカのブレザーもピシッと感が出せます。
ポイントは、
「気を付け」の姿勢の時、袖の長さが親指の付け根にくること
です。
昔流行ったモエ袖のように、袖から指先がちょこっとしか出ないようでは、子供がお父さんのスーツを着ている感じになってしまいます。
ですが、親指の付け根より先が袖から見えれば、ピシッと着ているように見えるのです。
スラックスのお直しポイント
スラックスの丈のポイントは、
裸足または靴下で立った時、裾が丁度床に触れるくらい
です。
裸足または靴下の時に裾が床に触れるので、靴や上履きを履いた時に丁度良くなるというわけです。
スラックスは長すぎると裾を踏んでボロボロにしてしまい、きちんと感や清潔感に欠けてしまいます。
逆に、お子さんの成長と共に裾が上がり、丈が短くなってしまうとダサイ印象になってしまいます。
面倒かもしれませんが、式の前や面接試験などの時は、丁度良い丈に直してあげたいですよね。
学生服のお直し方法
では、実際のお直し方法を紹介しますね。
もう一度振り返るために、先ほどのポイントも載せておきます。
ブレザーの袖…腕を下した時に親指の付け根が見える長さ
スラックスの裾…裸足または靴下で立った時に、床に揺れる長さ
ブレザーのお直し方法
袖に飾りボタンがついている場合がほとんどかと思いますので、ボタンの修正も含めます。
ボタンとボタンが離れている場合も距離を計測する
後ほどボタンの位置を修正するため、紙などにメモしておく


お子さんにブレザーを着させ、袖口を折り込んでみる
親指の付け根が見えるところが折り込む幅
チャコペンで印をつける


先ほどチャコペンで付けた印が、袖口から何cmか調べる
あと2~3ヶ所、袖口から同じ幅のところへ印をつける
印は表面につける
STEP3と同様
中に折り込まれてしまうボタンや、袖口を折り込むことで位置がおかしくなるボタンも外す
最初に計測した袖口からのボタン位置と、折り込んだ袖口からのボタン位置を揃える
ボタンを付ける場所にチャコペンで印をつける
袖を折り込む前にボタンを付け直した方が、キレイに仕上がる


袖口を一周縫う必要はない
- 縫い目がたくさん出ると、手直し感が強く出るから
- 2~3ヶ所留めるだけでも十分
アイロンがけ不要(むしろしない方が良い)
- 袖上げを直した時に、くっきり跡が残ってしまうから
- 使用しているうちに折り目がつくから




スラックスのお直し方法
スラックスのお直し方法を説明します。
ベルトも着用
本人が実際に穿く位置でウェストを合わせる
折り込む部分に一ヶ所印をつければOK
印は表面につける
裾から印までの長さを測り、数ヶ所印をつける
印を線で結び、一周線を引く


STEP3と同様
新品でも、譲り受けた場合でも、スラックスの裾は折り込まれているはず
ほぐしてから折り込んだ方がキレイに仕上がる


左右同じ長さになるよう調節
成長と共に裾の長さを調節するため、切らずに残す
細かく縫わなくてもOK
アイロンを掛けてから縫う方が縫いやすい&キレイに仕上がる
表に縫い目があまり出ないように
穿く時に足先を引っかけて破かないよう、粗めでも一周縫うことをおすすめする
裾留めテープの活用も可




まとめ
学生服の袖や丈の具体的な直し方や、自分で手直しをするメリットを紹介しました。
成長期である中高生の制服って、大きめを買うご家庭が大半かと思います。
大きい制服は、「制服に着られている感」が出てしまい、せっかく新しい生活のスタートなのにちょっとダサイ感じになってしまいます。
そして、制服は高いので、「なるべく買い足したくない」「譲ってもらった制服を活用したい」と思うご家庭も少なくないはずです。
そんな時に、自分で制服のお直しができれば、結構メリットがあるんですよ。
なかには裁縫が苦手な方もいらっしゃると思いますが、制服のお直しは案外簡単にできます。
針に糸を通せて、なんとなく縫えて、玉止めができれば、それほど難しい技術も必要ありません。
なんなら、裾上げテープなど便利な道具に頼るのもアリです。
ちょこっと手間はかかりますが、一度は挑戦する価値はあると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント