スポ少の練習時間はどれくらい?推奨される練習量と長すぎ問題の対策を紹介

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うちのチームって練習多くない?

他のスポ少チームってどれくらいやっているのかな?

と、スポ少ママなら一度は思うことがありますよね。

この記事では、スポ少活動の推奨時間や、練習時間が長すぎる時の対策などを紹介しています。

ともみ

子供が、楽しく安全に活動できるよう、考えていきましょう。

目次

スポ少活動の適切な練習量

公益財団法人日本体育協会が発行している【スポ少活動とあり方に関するガイドブック】によると、スポ少で推奨される活動時間は以下のように示されています。

1日あたり2~3時間程度

1週間に2~3日

→身体的、精神的に過度な負担がなく、意欲をもって参加できる活動量

引用元:スポーツ少年団とは|公益財団法人日本体育協会 日本スポーツ少年団

現役スポ少ママは「え?少なくない!?」と感じる人が多いのではないでしょうか。

私も、うちの団の活動時間より短いなと思いました。

しかし、子供の身体面、精神面の健康を考えると、1日2~3時間、週2~3日くらいが好ましいようです。

スポ少活動の実際は?

では、実際のスポ少活動の実態は、どのようになっているのでしょうか。

まずは息子が所属している野球チームの活動実態を紹介します。

土曜日…9:00-13:00(低学年は12:00まで)

日曜日…9:00-16:00(低学年は12:00まで)

祝日…なし

3年生からは、希望すれば1日練習に参加も可能です。

利用するグランドや、試合などの都合で変動することは多々あります。

野球チームに関して言えば、市内の他のチームでは祝日でも練習をしているチームもありますし、土日とも半日練習だったり、土日とも1日練習のチームもあります。

学区内小学校と関わりの深い、他のスポ少については以下のような感じです。

サッカー:土曜日のみ半日練習

バスケ:土日半日or1日練習、平日2回夜間練習

体操:土曜日のみ1日練習

剣道:日曜日のみ半日

ちなみに、バスケは市内でのトップを争う強豪チームです。

結果だけで見れば、練習量が多い方が強くなれるのか?と思ってしまいますよね。

しかし、スポ少での長時間練習は本当に良いのでしょうか。

スポ少の長時間練習について

スポ少での長時間練習がもたらすメリットとデメリットを考えてみましょう。

まずはメリットからです。

長時間練習のメリット

  • さまざまな練習メニューがこなせる
  • 体力が向上する
  • チームの団結力が上がる

詳しく説明していきます。

さまざまな練習メニューがこなせる

練習時間が長ければ、単純に実施できる練習メニューも増えます

野球で言えば、守備と攻撃があるので、練習内容もそれぞれに合ったもを練習する必要があります。

守備の練習:ボールを確実にキャッチする、仲間が取りやすいように投げる、どこに投げるか瞬時に判断する。

攻撃の練習:ボールをバッドに当てる、ある程度打つボールのコントロールをする、タイミングを見計らって盗塁する。

こんな感じでしょうか。

ルールや内容が複雑であれば、それだけ練習したいことも増えますよね。

体力が向上する

運動時間が長いので、体力が向上します。

特に野球の試合は1時間半はかかるので、最後まで乗り切れる体力は欲しいところです。

また、野球は真夏の炎天下で試合をすることもありますので、体力はあるに越したことはありません

チームの団結力が上がる

一緒に練習する時間や頻度が多ければ、それだけ団結もします。

野球のようなチームプレイの種目では、チームワークは大事ですよね。

ともみ

一緒に泣いて笑った分だけ仲間意識もup

長時間練習のデメリット

次に、デメリットを考えてみましょう。

  • 疲れが溜まる
  • ケガ・故障のリスクが高まる
  • 家族の時間が取りにくい
  • スポ少以外のことに時間を使いにくい

詳しく説明します。

疲れが溜まる

運動をすれば、疲れは溜まります。

特にスポ少を始めたばかりの子や、低学年の子はまだ体力がついていないので、練習後に爆睡してしまう子もいるでしょう。

眠って疲れが取れてスッキリ回復すれば良いのですが、過剰練習でなかなか疲れが取れない、という話も聞きます。

疲れが溜まり過ぎると、授業中にボーッとしてしまう、やる気がなくなるなどの弊害が出てきますよね。

ともみ

活動に関わる保護者の疲れも溜まります。

ケガ・故障のリスクが高まる

過剰な練習はケガの元です。

疲れ過ぎて集中力が下がり、思いがけずケガをすることもあります

また、発達途中の子供に過剰な負荷をかけることも好ましくありません。

痛みを引き起こしたり、医師から練習を休むよう指示されることもあります。

ともみ

今年、うちのチームでは肘を傷めた子が結構います。

家族の時間が取りにくい

スポ少活動が多いと、旅行などの家族でのイベントの計画が立てにくくなります

まぁ、スポ少活動の場には親子でいますが(笑)

我が家は娘もいるので、息子にばかりかかりっきりになる訳にはいきません。

家族だけの思い出つくりに旅行やお出掛けもしたいですよね。

ともみ

我が家が旅行計画を立てる時は、
「この辺りなら例年試合が入らないかも。」
「最悪、午前中だけ参加して、午後出発で旅行行くか。」
など行けそうなタイミングを絞り出しています(笑)

少年野球の投球制限について

小学生の試合中の投球数は1日70球以内(小4以下は60球)と定められています。

野球は体に負担のかかりやすいスポーツです。

特に肘や肩はダメージを受けやすく、練習量が多過ぎたり、投球フォーム不良だったりすると、ケガにつながることがあります。

そんな少年野球では、子供たちの体を守るために、公益財団法人全日本軟式野球連盟が細かくルールを定め、より安全に活動できるよう改定もされています。

参考:【学童部】投球数制限に係る競技者必携の改正について|公益財団法人全日本軟式野球連盟

スポ少以外のことに時間を使いにくい

スポ少に多くの時間を割かれると、必然的に他のことに回す時間が減ります

たとえば、友達と遊ぶ、興味のある他のことに挑戦する、宿題をする、などがありますかね。

スポ少が終わった後は疲れて爆睡してしまい、すっかり宿題を忘れたなんてよくある話です。

また、野球はルールが複雑なので、頭も使うスポーツです。

体も頭も休める時間って、大人でも必要ですよね。

体もキツイ、頭もパンク状態では、スポ少へのモチベーションが下がり兼ねません。

スポ少の活動時間は誰が決めるの?

スポ少活動の時間は、運営する保護者、主にコーチ監督らが決めます。

スポ少で指導員をする場合、講習を受ける必要があるので、適切な運動時間やケガなどのリスクについても学んでいるはずです。

その上で、チームの特色や伝統などを引き継ぎつつ、活動日数や時間を決めています。

ともみ

活動時間を決めているのは保護者なので、ぶっちゃけ「どのようにでもなる」のです。

練習時間が長すぎて、子供達が疲れ切っている、練習が厳しすぎるなどと感じる場合は、意見や解決案を出すことも可能です。

うちの団の活動時間の変化について

うちのチームの話ですが、息子が1年生の時は高学年の練習時間は土日とも9:00-17:00だったので、現在は練習量が減りました。

時代の変化と言いますか、やはり運営する側の保護者の負担がかなり大きかったので、現在のような土曜半日、日曜1日に落ち着きました。

余談ですが、私の弟が所属していた頃は、お茶当番や監督への弁当提供などもあったそうです。

現在、通常練習ならお茶当番も弁当提供も廃止となったので、だいぶ働き方改革されたと言えます。

ともみ

と、言いつつも野球って昔ながらの慣習を受け継いでいるチームや、伝統を重んじているチームも多いので…
なかなか言いたいことも言えないという人も多いでしょう。

スポ少活動が長すぎることの対策

スポ少の活動時間が長いなと感じた時の対策も考えてみましょう。

練習内容や目標を明確化する

練習内容や目標を明確化することで、ポイントに絞った練習ができます

なんとなくいつもの練習メニューをダラダラこなすだけでは、スキルアップしそうに思えませんよね。

1つの練習で1つのポイントのみを意識させた方が、子供も分かりやすく、短時間で成長を感じられるでしょう。

練習の効率を上げる

練習を指導する側の保護者であるなら、練習の効率を上げることで、練習量を減らせるかもしれません。

たとえば、

  • いくつかのチームに分けて、数ヶ所で練習する
  • 保護者の参加が多い時は、球拾いなどの雑用を大人に任せ、団員は練習に専念する

などはいかがでしょうか。

練習の効率を上げることは、活動時間の短縮につながります。

練習参加の保護者を募る

メインで指導するコーチや監督の他に、練習のサポートをする保護者はたくさんいた方が何かと助かります

サポートの大人が多ければ、数ヶ所に分かれて効率良く練習することも可能ですし、練習以外の雑用を大人に任せて練習時間に当てることができます。

保護者は仕事や家庭の用事もありますし、完全ボランティアなので難しいところもありますが、人手は多いに越したことはありません。

他のチームに移籍

どうしてもコーチ・監督に言えない、相談したけど変わらない、親子で疲れ切ってしいまった場合は、他のチームに移籍するのも手です。

今は昔ほどの学区の縛りがないので、学区内の小学校以外のチームにも入りやすいですよ。

ともみ

うちの団にも、他のチームへ移った子がいます。

どのチームも見学や体験会などをしているはずなので、チーム移籍が頭をよぎったら、一度参加してみましょう。

スポ少の活動時間を短縮することで得られるメリット

スポ少の活動時間を短くできたら、以下のようなメリットがありますよ。

体を休められる

成長途中の子供達に過剰な負荷をかけることはよくありません

ケガの防止、心身の健全な発達には、休息も不可欠です。

そして、何と言っても活動が短ければ保護者であるパパとママも休めます!!

ともみ

私事ですが、30代後半は寝ても疲れが取れません(笑)
子供には「ママは試合してないじゃん」と言われますが、応援で1時間半立っているだけでも、かなり疲れるんです。

学校や他の習い事との両立が可能

スポ少に割く時間が減れば、必然的にその他のことに時間を回せますよね。

小学生の本業は学業ですから(笑)

宿題が出ている場合や、塾、その他自主学習などをする時間が確保できます。

ともみ

野球は肩に負担がかかりやすいから、肩を柔らかく保つためにスイミングにも同時に通っている子もいます。

家族の時間も取りやすい

ちょっとしたお出掛けから旅行まで、家族の時間も取りやすくなりますよ。

子供って、小学校高学年くらいになると、親とのお出掛けをしたがらなくなる子もいますよね。

中学校に上がったら、部活に勉強に友達…小学生の時以上に家族との時間を確保するのが難しくなるでしょう。

親にとってはちょっぴり寂しいですが、小学生の今しかできないことって結構あると思います。

一つのスポーツに熱中するのも良いですが、たくさんの経験をすることで、お子さんの将来の糧にもなりますよね。

自主トレができる

時間に余裕ができますので、自主トレをすることも可能です。

スポ少だとチームで練習をするため、みんなで同じ練習メニューをこなすことが多いですよね。

自主トレなら、個別に苦手なところを克服する練習や、体力を増すための走り込み、体を労わるストレッチなども行えます

ともみ

自主トレでコツコツ積み上げていくことで、チーム内でも差がつけられるかもしれませんね。

リフレッシュ時間に当てられる

たとえ所属しているチームのスポーツが大好きでも、たまには気楽に遊びたい、友達とも遊びたいなどと思いますよね。

平日は学校、休日はスポ少だけでは、窮屈に思う子もいるでしょう。

ともみ

大人だってたまには羽を広げて好きなことしたいし、遊びたいと思います。

スポ少活動の時間に関する私見

結論、保護者の過剰負担にならない範囲で、子供(選手)達が最大限楽しめる活動量にする、というのが私の考えです。

スポ少活動の「楽しい」とは?

スポ少活動での「楽しい」という感覚は、大きく分けると2つの要素が含まれていると考えています。

  • 勝負に勝つ楽しさ
  • 仲間と切磋琢磨する楽しさ

ただただ、「勝ち」にこだわり続ける練習、選手選考で楽しいのか?

みんなと楽しく練習をしているけど、全く勝てなくても楽しいのか?

うちのチームの子を見ていると、どちらかに偏ってしまうと、「楽しい!!」と感じる子が減ってしまう感じがします。

子供達は、運営側の裏事情やケガのリスクなど難しいことは分からないです。

気持ちを汲んだ上で、日本体育協会などが推奨している活動時間を参考に、保護者が寄り添ったサポートをしていけると良いですよね。

チームの風通しの良さは重要

より良いスポ少活動にしていくためには、保護者のスポ少運営が欠かせません。

スポ少運営にはコーチ・監督陣、事務局、係などさまざまな役割がありますので、「ほう・れん・そう」はかなり重要です。

そして、長い伝統のある老舗チームは、特色や運営実態が現在の世間の価値観と合わないこともあります。

また、より良い運営を目指すためにも、色んな角度からの意見があることは良いことです。

保護者同士、意見や案、思っていることなどが話しやすい雰囲気であれば、運営も上手くいきやすいのではないでしょうか。

良いものは継承し、団員や時代の価値観に合わなくなってきたものは、より良いものにアップデートしていけると良いですよね。

ともみ

スポ少は保護者の人間関係で苦労するという話はありますので、難しいことも多々あります。
しかし、なるべく風通しの良い関係性を築いておいた方が無難であることは間違いありません。

スポ少の人間関係については、こちらの記事に詳しく書いていますよ。

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まとめ

スポ少活動の推奨時間や、練習時間が長すぎる時の対策などを紹介しました。

  • 日本体育協会が推奨している活動量は、1日あたり2~3時間、週に2~3日程度
  • スポ少の活動量は、チームによってまちまち
  • 長時間練習によるメリットもあるが、深刻なデメリットもある
  • メリットやデメリット、チームの特色などを踏まえた上で、活動時間を決めていくのが良い
  • より良いスポ少運営のために、色んな角度からの意見を出すのは大事
  • 現状に不満があればチーム移籍を視野に入れても良い

スポ少は、安い月謝でスポーツを習えるので魅力的でもありますが、保護者が運営していくことになるので、チーム毎に特色や雰囲気、方針などはさまざまです。

試合に勝つためにはある程度練習量が必要な部分もありますが、必ずしも量をこなせば良い訳でもありません。

スポ少の長時間練習はケガなどのリスクもありますので、なるべく効率よく練習して心身負担を減らすことも考えていけると良いですよね。

スポ少運営をしていくのは保護者なので、子供達が「楽しく」スポ少活動していけるように、保護者がサポートしていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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