お子さんがスポ少に入っていると、必ずつきまとうのが「車出し」です。
この「車出し」、結構トラブルやモヤモヤの種になりやすいのです。
お子さんがスポ少に入っている保護者の方は、ぜひ一読してくださいね。
スポ少の車出しの概要
どんなスポーツでも、スポ少活動には車出しがつきものです。
車出しが必要な状況のほとんどは、以下の3つの時でしょう。
- 練習場所への子供送迎
- 活動に必要な道具類の運搬
- 遠征
練習場所への子供送迎
お子さんがスポ少に所属していると、必然的に練習場所までの送迎をすることになります。
土日も仕事を抱えているなど、忙しい保護者には地味に負担になります。
スポ少によっては「自転車可」として、子供自身が練習場所に行き来しているチームもあるようです。
その場合、行き帰りの事故遭遇などのリスクは、自己責任となっているようです。
息子が所属している野球チームでは、自転車で行き来するのは…
- 親が許可した場合
- 安全に来られる人
となっています。
一応、スポ少の行き帰りで事故にあった場合は、保険適用になります。
ですが野球は道具が多いので、小学生1人で荷物を持って自転車で行かせるのは不安しかありません。
うちの団では、ほぼ100%保護者が車で送迎するか、欠席しています。
親の仕事が理由で欠席にする子は、団のママさん同士で声を掛け合って、代わりに送迎することもありますよ。
日頃のコミュニケーションが欠かせませんが、助け合える関係だと、いざという時に助かります。
道具の運搬
たいていのスポ少活動には道具が必要なので、運搬のための車出しが必要になります。
個人的な意見ですが、野球、剣道、ホッケー、体操などは結構荷物が多いのではないかと思っています。
うちの団では、メインの練習場所となっている学区内の学校の校庭が使えない時は、市内のグラウンドを利用します。
道具類は校庭にある専用の物置にしまっていますが、練習場所が校庭以外の時は、運搬しなければなりません。
うちの団では、練習場所が学校の校庭以外の場合、以下のものを車で運搬します。
- ボール&ボールケース
- ベース
- メジャー
- キャッチャー防具
- 救急箱
- ラインカー
試合で遠征する時は、さらに…
- キャンプ用折りたたみ椅子、スコアラー用椅子
- タープ
- 折りたたみテーブル
- ブルーシート
- 団旗
- 試合球
- ロジン(ピッチャー用の滑り止め粉)
- ヘルメット掛け
- ヘルメットバットスタンド
野球は本当に荷物が多いです。
遠征時
試合などで出掛ける際は、子供も道具も運びます。
特に、使える駐車場の関係で台数制限がある時は、我が子以外の団員や保護者を乗せることもあります。
スポ少の車出しを避けたい理由
まず、スポ少の車出しでトラブルになりやすいのは、我が子以外の子を乗せる時や、荷物を運搬する時です。
では、スポ少の車出しが大変な理由、避けたくなる理由を紹介しますね。
- 汚れた道具や団員を乗せると車内が汚れる
- 逆に車が汚くて恥ずかしい
- 毎回任されるまたは頻度が多い
- ガソリン代がキツイ
- 車内が騒がしくなる
- 運転に自信がない
汚れた道具や団員を乗せると車内が汚れる
特に野球は屋外スポーツですので、道具類に泥、埃がついています。
練習後の団員も、頑張った証ではありますが、結果的に同じです。
乗せたら100%車内が汚れますので、特別車好きという訳ではなくても、車に乗せる&積み込むのって、結構抵抗があるものかと思います。
車内が汚くて恥ずかしい
毎回スポ少前に車の掃除ができる訳ではありません。
平日は仕事、休日はスポ少では、余程車好きでなければ、正直車の掃除は後回しになります。
車出しをすると、どうせ汚れるのですが、他の人に見られると恥ずかしく思うこともあります。
任される頻度が高い
どうしても土日に仕事が休みの人や、大きな車に乗っている人に車出しが偏る傾向があります。
車出しをすると、行きも帰りも務めなければなりません。
また、何度も往復するのが大変な場合は、練習や試合の間、ずっと会場に滞在することにもなります。
荷物が多いので致し方ないところもありますが、毎回毎回ではウンザリする人もいるでしょう。
ガソリン代がキツイ
特に、ここのところガソリン代が高騰していますので、車出しでのガソリン代がキツイと思う人は結構いるのではないでしょうか。
試合の相手や出場する試合・大会によっては県外に出向くこともあります。
チームによっては車代を出すところもありますが、赤字で終わるケースがほとんどだそうです。
スポ少の月謝って安いですからね…
車内が騒がしくなる
小学生ですから、友達同士で同乗すると騒がしくなります。
特に低学年の方が楽しくてテンション上がっちゃう印象です(笑)
楽しそうなのはなによりですが、仕事が繁忙期の週末など疲れが溜まっている時は、少々キツイな~と思ってしまうこともあるでしょう。
お喋りに花が咲くだけなら良いのですが、シートベルトを外したり、座席移動しようとしたりされると、恐いですよね。
運転に自信がない
よその家の子を乗せるので、いつもよりは緊張するものです。
住んでいる地域によっては、日頃あまり運転しない人もいるでしょうし、目的地が知らない地域の場合は運転に恐さも感じます。
我が子を乗せている時も慎重な運転は勿論ですが、よその子を乗せる時は気遣い気疲れも倍増します。
Googleマップを頼りにしても、細い道や二車線の道など、私は恐いです。
スポ少で実際に起きたトラブル事例
うちの団や、知り合いから聞いた話などで、実際に起きた車出しトラブルの事例を紹介します。
- ラインカーの石灰がこぼれた
- ガソリン代で揉めた
- オーバーパンツを忘れて、シートが汚れた
- 乗せたのにお礼を言わない
- 移動中の車内でお菓子を食べた子が、ボロボロこぼした
- 「あの家は車出しをしたことがない」と不満の声が出た
- 車酔いで、車内で吐かれた
詳しく紹介しますね。
ラインカーの石灰がこぼれた
校庭やグランドに線を引くラインカーって、粉が結構こぼれるんですよね。
たとえブルーシートなどで車のシートを保護していても、こぼれた量が多かったり粉が舞ったりします。
これはうちの団で実際にありました。
たまたま保護シートがない状態でハデにこぼれていました。シートもドアも真っ白…。
ガソリン代で揉める
強豪チームだと、練習試合のオファーをたくさん受けたり、試合に勝ち進んだりで遠征が多くなります。
試合・遠征が増えれば車を出す機会も増えますし、無視できないのがガソリン代です。
やはり気になる人はいますので、
「チームからガソリン代を出すべきではないか?」「車を出す回数を平等にしたい」
など、声が挙がると聞いたことがあります。
オ―バーパンツを忘れる
オーバーパンツを忘れると、練習や試合後の汚れたユニフォームのまま車に乗ることになります。
グランドの土質や、雨上がりなどの天候によっては、かなり汚れるんですよね。
よそ様の車に乗せてもらうなら、オ―バーパンツを持参するのが礼儀ですが、中には忘れてきてしまう子もいます。
練習や試合後の汚れたユニフォームの上から着るズボンのことです。
ちょっと大きめのジャージや、水泳の時に使うラップタオルを使用している子もいます。
お礼を言わない
お礼を言わないことで、面と向かってトラブルになることはあまりないと思いますが、印象は悪くなりますし、今後の関係性が崩れる原因にはなります。
車出しをすると時間やガソリン代が奪われますし、少なからず車内が汚れることがほとんどです。
保護者が参加できない理由は色々ありますが、自分の子供がお世話になったのも事実ですからね。
車内で飲食して汚す
子供は飲み物をこぼしたり、お菓子をボロボロこぼしたりすることが多々ありますよね。
スポ少活動の移動中も飲食することはあるかと思います。
- 朝の集合時間が早く、試合前にお腹が空く
- 試合や練習後にお腹が空く
- 午前練の帰りは大抵お腹が空いている
- 同乗した団員や保護者から食べ物を貰ったから
こんな状況ってよくあります。
この辺は保護者自身も同乗していないと分からないことですが、乗せてもらったら子供に状況を聞くようにしています。
乗せてもらうお礼に、道中みんなで食べられるちょっとしたお菓子を持たせることもあります。
あまりボロボロ崩れるようなものは避けるのが無難です。
また、車内での飲食を良しとしていない家庭もあるかもしれませんよね。
もし移動中の車内で飲食したくなったら、「パパやママ(その家の保護者)に聞いてから」と我が子には伝えています。
車出しの偏りで不満の声
あまりにも保護者が参加しない家庭は、クレームの的になることもあります。
スポ少の保護者の中には…
- 休日返上でスポーツを教えてくれるコーチや監督
- 仕事を無理して調整する人
- 自分が参加しなくても、我が子を見守ってくれている人
- 多くの事務仕事を負担してくれている人
こんな感じで色んな人がいます。
スポ少に対する考え方、家庭環境、仕事の状況など、一概には言えないことばかりであるのも事実なんですけどね。
負担が偏り過ぎる人がいると、あまり参加できない・していない家庭が標的になりやすいのも事実です。
スポ少での人間関係が気になる人は、こちらの記事もチェックしてくださいね。
車酔いで吐かれる
遠方へ行く時は車の乗車時間が長いので、車酔いしてしまう子もいます。
よその家の車は、運転の仕方が違ったり、車内のニオイが違ったりと、酔いやすい環境でもあります。
我が子が車酔いしやすいタイプなら、自分家の車で送迎するのが基本だと思います。
どうしても都合がつかない場合は、酔い止めやエチケット袋の用意は必須でしょう。
実際にうちの団であったのですが、その家庭は日頃から車は出さず、子供の応援に来ることも滅多にありませんでした。
車酔いしやすい子なのに、事前の準備は何もなしです。
何度か遠征時に吐かれているので、さすがに「自分家で送迎してほしい」と伝えることになりました。
スポ少の車出しで揉めないようにする解決策
では、車出しで揉めないための方法を、ご紹介します。
- 当番制にする
- ガソリン代をチームから出す
- 任せた時のお礼はしっかり
- 決められた係の仕事を全うする
- 参加できる時は進んで活動を手伝う
- 車出し以外のできることを伝える
スポ少は、保護者が活動に参加する場面が多数あります。
揉め事が発生しないようにするためには、可能な限り負担を平等にするべきでしょう。
しかし、スポ少活動に参加できる内容や頻度、量は保護者によって違います。
それぞれ異なる状況の中で、いかに揉め事を減らし、気持ちよく活動できるかは、結局のところ「感謝の気持ち」ではないかと感じています。
子供たちのために、できる範囲で活動に関わり、保護者同士は感謝の気持ちを忘れない、これに尽きるのではないでしょうか。
スポ少の車出しで、お礼についちえ詳しく知りたい人はこちらを参考にしてください。
スポ少活動全般の、保護者の負担感については、こちらの記事を参考にしてください。
遠征が少しでも快適になるような、便利アイテムに関する記事もありますので、参考にしてください。
うちの団での車出しの決め方
一応、道具の運搬係として何家庭かに務めてもらっています。
運搬係の家庭が車を出せない時は、出せる家の中で協力して運搬します。
運搬係だからといって、車のクリーニング代が出る訳ではないので、ブルーシートやレジャーシートで対策されているようです。
どうしても大きい車の家に負担が偏っている感じはあります。
感謝を伝え、できることはなるべく協力するようにしています。
まとめ
スポ少の車出しを避けたい理由や、実際にあったトラブルの事例、解決策などを紹介しました。
- スポ少活動と車出しは切っても切り離せない
- 車出しをする際は、車内が汚れる覚悟はしておく
- 車出しをすると、時間的・経済的・精神的負担はつきもの
- 車出しをしてもらったら、感謝の気持ちを伝える
- 感謝の気持ちを忘れず、できることをやる
スポ少の車出しでモヤモヤすることもありますが、全ては我が子を含めた団員のためです。
どの家庭もボランティア状態で活動していることがほとんどですので、感謝の気持ちを忘れずに、礼儀やマナーは守りましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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