HSPさんは「生きてるだけで大変!!」などと言われることがあります。
普通の人には大袈裟に聞こえるかもしれませんが、HSP当事者にとっては、「確信をついてるな」って思いますよね。
そんな日々しんどいHSPさんですが、何で疲れやすいのか知っていますか?
実は「五感」からの感覚刺激によって、疲れてしまうこともあるのです。
少しでも楽になりたい!!ストレスを減らしたい!!と思っているHSPさんは、最後までお付き合いくださいね。
HSPは疲れやすいって本当?
本当です。
今、記事を読んでくださっているHSPのみなさんも疲れやすいですよね?
HSPは周囲からの刺激に敏感で、過剰に反応してしまう特徴があるのです。
周囲からの刺激とは、主に五感+人間関係から受けとる情報のことです。
普通の人には「大したことじゃない」「些細なこと」でも、HSPさんにとっては大きな刺激、ストレスになります。
この敏感さが疲れる原因となっています。
今回は、比較的対策のしやすい「五感」からの刺激について深堀していきますね。
人間関係から受け取る情報で疲弊する原因と対策に関する記事は、こちらからどうぞ。
五感からの刺激ってどんなもの?
ヒトの五感とは、目・耳・鼻・舌・手などにある感覚受容器から受ける、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の情報です。
昔受けた国家試験を思い出しました(笑)
HSPが五感から受けるストレスの具体例
感覚ごとに、受けるストレスの具体例を挙げてみました。
感覚 | 具体例 |
---|---|
視覚 | ・パソコンやスマホのブルーライト ・対向車のヘッドライト ・明るい蛍光灯 ・鮮やか過ぎる色彩 ・ゲームやアニメなどの派手な演出(ビームやフラッシュなど) ・カメラのフラッシュ |
聴覚 | ・子供のキンキン声(騒いでいたり、ケンカしていたり) ・感情的な口論や大きな怒鳴り声 ・緊急車両のサイレン ・静かな部屋の時計の音 ・普通の人には普通のテレビのボリューム ・アパート隣人の生活音 |
嗅覚 | ・他人の家のにおい ・芳香剤や柔軟剤 ・香水 ・においの強い食べ物 ・冷蔵庫内のにおい ・汗や加齢臭などの他人の体臭 |
味覚 | ・強い酸味、辛味、甘味 ・クセの強い食べ物(パクチーや薬味など) ・古い油を使用した揚げ物 |
触覚 | ・手汗や皮脂などのベタベタ汚れ ・セーターやタグなどでチクチクする衣類 ・ハイネックやネクタイなど首元の締め付け ・公共交通手段の混雑時の利用 ・湿った衣類 |
想像するだけでも鳥肌が立つ…
普通の人にとっては大したことないのかもしれませんが、HSPにとっては気になって仕方ありません。
「気にし過ぎ」とも言われますが、スルーできないのです。
なるべくストレスを回避するには?
上記で示した具体例を回避する行動を取ればOKです。
詳しく紹介していきますね。
視覚刺激への対策
ブルーライトカットメガネを使用する
これだけスマホが普及し、リモートワークが導入される企業が増える中、「使用しない」という選択は難しいでしょう。
そんな時に、ブルーライトカットメガネが重宝しますよ。
私は元々メガネユーザーなのですが、職場に電カルが導入された時にブルーライトカット機能付きのレンズに替えました。
ブルーライトには脳を興奮させる作用があるため、寝る前のスマホは止めた方がいいですよ。
画面設定を暗くする
パソコン、スマホ、タブレットの画面の明るさを暗めに設定しましょう。
目の疲れが全然違いますよ。画面の背景色が変更可能であれば、白を避けるのもおすすめです。
私のスマホも画面の明るさを「ブルーライトカットモード」にしています。
最初は黄色っぽくて違和感がありましたが、すぐに慣れます。
サングラスを使用する
太陽光や対向車のヘッドライトなどはなかなか避けるのが難しいので、サングラスを使用しましょう。
私も車の中に常備してあります。
また、サングラスは視界が暗くなるため、物理的に視覚情報を減らすことができるそうです。
人混みやスーパー、ショッピングセンターなどの広告などから圧倒されることが減りますよ。
更に、自分の視線が悟られにくくなり、なんとなく自分と周囲との境ができた感覚も得られ、敏感なHSPさんにはメリットがたくさんあります。
聴覚刺激への対策
イヤーマフや耳栓などを使用する
物理的に音を遮断してしまうのが、1番手っ取り早いです。
特にイヤーマフは遮音性が高く、聴覚過敏の人にはおすすめです。
しかし、見た目がゴツく、ファッション性が…欠点と言えます。
そんな場合は遮音性は劣りますが、耳栓の選択肢もあります。
耳にすっぽり収まるのであまり目立ちません。
他にもノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを装着する、または自分の好きな音楽を流す、という方法もありますね。
遮音性の高い家に住む
アパートを選ぶ際は、遮音性の高い部屋がおすすめです。
隣人の話声、トイレを流す音、上階の足音など、気になり出したらキリがありません。
HSPさんにとっては安全基地となる自分の家、自分の部屋には気を配った方が良いでしょう。
嗅覚刺激への対策
マスクをする
マスクをすることで、だいぶ感じるにおいを抑えられます。
大規模な感染症流行により、だいぶマスク着用が浸透しましたよね。
高性能なマスクも続々と誕生しました。
私は仕事柄人のにおいが気になることが多々ありますので、今後もマスクはし続けると思います。
なかなか相手に対してニオイに関することは言いづらいので、自分でできる対策をしてみましょう。
病院や高齢者施設で働いていると、やっぱりニオイは気になります。
社会人になってから、ずっとマスクで仕事しています。
洗剤類や芳香剤などは無臭を使用する
様々な洗剤や芳香剤などに香りがつけられている場合がありますが、極力無臭のものを選びましょう。
香りつきだと、特に車などの閉鎖空間では気分が悪くなりやすいので注意です。
味覚刺激への対策
苦手なものは避ける
自分で食べるものを選べる時は、苦手なものを避ければOKです。
しかし、会食時や、誰かに作ってもらう時などもありますよね。
可能であれば事前に伝えておき、配慮してもらいましょう。
「苦手」と言うと「好き嫌いが多い人だな」とネガティブに捉えられてしまう心配があれば、「味覚過敏である。」と伝えましょう。
触覚刺激への対策
衣類の素材に注意する
セーターなどのチクチクする素材は避けたり、ハイネックなど気になってしまう形状の衣類は避けましょう。
肌触りの良い素材、好きな素材の衣類を選ぶのが1番です。
天然素材の方が良さそうなイメージはありますが、化繊でも優れたものはあります。
タグを外す
衣類に洗濯表示などのタグがついていますが、気になる&洗濯時に問題なければ外してしまいましょう。
ハサミで切るのが手っ取り早いですが、付け根が微妙に残るので、リッパーなどで根こそぎ取ってしまうのも手です。
まとめ
HSPさんが五感からの感覚刺激で疲れる理由や、感覚刺激の具体例や対策などについて紹介しました。
生きている限り、五感から感覚刺激が入ってきますので、完全に除去することは不可能です。
しかし、アイテムを利用することで、刺激を緩和できます。
人間関係のストレスは自分だけでは解決が難しいこともありますが、物理的な刺激は自分で対策が取れるのです。
自分の苦手を知り、対策をすることで、少しでもストレスを軽くしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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