お子さんがピアノを習っているママの悩みに、「子供がピアノの練習をしない!!」というのがありますよね。
ピアノの上達には日々の練習が欠かせませんし、発表会やコンクールを控えているなら、なおさら弾いてもらいたい!!
ぶっちゃけて言うと、「高いレッスン料払っているのだから、ちゃんとやってくれ!!」という本音も見え隠れしてしまいます。
お子さんがピアノの練習をしなくてお困りのママさんは、ぜひ参考にしてください。
娘は4歳からピアノを習い始めました。
小1からコンクールに出始め、グレンツェンピアノコンクールと全日本ジュニアクラシック音楽コンクールに出場したことがあります。
私自身は子供時代に8年間エレクトーンを習い、中学の時は吹奏楽の強豪校で練習に明け暮れていました。
子供がピアノの練習をしない理由
なぜ子供がピアノの練習をしないのか、理由を考えてみました。
他に楽しいことがあるから
子供にとって大切なこと、楽しいことがあると、ピアノを弾く優先順位が下がってしまいます。
- 友達と遊びたい
- ゲームをしたい
- TVや動画サービスを視聴したい
今はそこら中に娯楽があふれていますからね。
ピアノよりも魅力的に見えてしまう誘惑がたくさんあります。
学年が上がってくると、娘も交友関係が広がり特定の子との親密さも増してきました。
「〇〇ちゃんと遊ぶ!!」と友達と遊ぶ時間が増えました。
良いことでもあるのですが、メリハリをつけるのが、まだ難しいのですよね。
難しくてやる気が失せる
分からないこと、理解するまでに時間がかかることって、大人でもやる気を失くしますよね。
小学校低学年くらいまでは、譜面を読み取るのが難しいものです。
ただ音符を読むだけでも難しいですが、譜面には他にも音量や弾き方を表すさまざまな記号や指示も書かれています。
弾きながら譜面も読んでいくので、かなり難易度の高い活動であることは間違いありません。
自分で読めるようになるまでは、サポートしてあげた方が、譜読みの難しさに躓きにくくなるでしょう。
最近、先生から「ママはもう(譜読みを)書いてあげなくていいですから。」と言われました(笑)
他の「やること」が多くて疲れている
学校の宿題や他の習い事などで忙しく、疲れている場合もピアノの練習から遠ざかってしまうでしょう。
現代っ子って忙しいって聞きませんか?
- 学校教育が脱ゆとりへ向かっている
- 習い事の多様性により、やらせてみたいものが増えた
- 少子化により、親が1人の子に全力投球
- 小学校、中学校を受験する子が増えた
などが理由でしょうか。
学校の宿題などはやるしかありませんが、習い事などが多過ぎて疲れてしまうのであれば、厳選して減らしてみても良いかもしれません。
コンクール時期は、練習時間の確保と宿題捌きの両立が大変でした。やはり、娘も疲れが出てる時もありましたね。
参考:多忙な子どもが急増中?!塾に習い事…あなたの子どもは疲れてない?|ベネッセ教育情報
1人で練習できない
特に小さい子に多いのが、1人で練習するのがつまらないのか寂しいのか、ママに見ていてほしいと思う子がいます。
うちの娘もこのタイプです。
ママに弾いている姿を見てもらいたいし、リアクションが欲しいのですよね。
または、譜読みが難しいので教えてほしいという気持ちもあるでしょう。
指が痛い
指、手首、腕が痛い場合もあり得ます。
- 外遊びでケガをしてしまった
- 深爪やささくれ、手荒れなどがある
お子さんの手指に、ケガや傷はありませんか?
また、ピアノの鍵盤は小さな子供にとっては少々重たいので、練習によって傷めている可能性もあります。
特にコンクールに出場するような子は、とにかく練習しますので痛みが出てきてしまうこともあります。
指や手首がしっかりしていないうちは、変なところに力を入れて代償しようとするのですよね。
娘も、コンクールに向けて練習している時に、腕が痛いと言うことがありました。
ピアノは毎日練習すべき?
結論から言えば、「ピアノを習う目的による」です。
そりゃ、ピアノが好きで、練習時間が確保できるのであれば、毎日ピアノの練習をするに越したことはありませんよ。
では、ピアノを習う目的別に毎日の練習が必要か否か、詳しく説明していきます。
毎日ピアノの練習が必要な子
以下のようなお子さんは、毎日のピアノ練習が必要です。
- ピアノコンクールに出場する
- 将来、音大入学を目指している
- 将来、ピアニストになりたいと思っている
コンクールで勝ち進みたい、将来はピアニスト!!など大きな夢を持っているお子さんは、ピアノの練習を毎日した方が良いでしょう。
ピアノの先生からも「毎日練習するように」と言われるはずです。
娘を見ていて感じるですが、1日でもサボると、折角レッスンを受けてできるようになったことが、できなくなることが結構あるんですよね。
楽器全般そうですが、最初にうちは譜面を読んで頭を使いながら練習していきます。
しかし、ある程度練習していくと、指というか体が覚えていくのですよね。
そしてよく間違える箇所は、正しく弾けるようになるまで反復練習をし、体に覚えさせる他ありません。
ピアノコンクールや試験などの場では、頭で考えなくても、細かな表現なども含め、自然と弾けるようになっていなければ審査を通るのは厳しいですよ。
私の経験上、楽器演奏はとにかく練習量が物を言うというところもあると思っています。
毎日のピアノ練習が必ずしも必要でない子
以下のようなお子さんは、必ずしも毎日ピアノの練習をする必要はないかなと思います。
- 音楽に触れ、音楽を楽しむためにピアノを習っている
- ママやパパの希望でピアノを始めたお試し期間
- お友達がピアノを習っているから、なんとなく始めた場合
あくまでもピアノを「楽しむ」ことに重点を置いていますので、ピアノの練習を無理強いする必要はないと思います。
ピアノが好きになって毎日楽しく練習できるなら、それに越したことはありません。
あまりガミガミ口うるさくピアノの練習を強いると、ピアノを嫌いになってしまう可能性もありますよ。
最初は楽しむことを中心にし、お子さんが「もっと上手くなりたい!!」「ピアノのコンクールに出てみたい!!」と言い出したら、目的・目標を変更してみてはいかがでしょうか。
もちろん、ピアノを楽しく弾ければ良いと、お子さんのペースでピアノを習い続けるのも悪くありません。
私自身は、特にコンクールや音大を目指すでもなく、ゆるりとエレクトーンを8年続けていました。
お子さんを、いつかコンクールに挑戦させてみたいと思っている人は、こちらの記事を参考にしてください。
ピアノを練習しない子供に対するNG行動3選
子供がピアノの練習をしないと、促すことってよくありますよね。
しかし、「これはダメ!!」というNG行動もあるので注意してください。
しつこく「練習しなさい」という
子供だろうが大人だろうが、頭ごなしに命令されて気持ち良く行動できる人っていないですよね。
「宿題しなさい!!」
「お風呂入ってきなさい!!」
「歯を磨きなさい!!」
素直に実行する子いますか?(笑)
多くの子が「嫌々」「渋々」ではないでしょうか。ピアノも同じです。
ある程度、促しは必要かもしれませんが、何度もしつこく言ったり、怒ったりして言っても逆効果です。
「先生に怒られるよ」と脅す
「先生に怒られるよ」はピアノの先生とお子さんの信頼関係をぶち壊しかねません。
ピアノのスキルを磨いていくには、長期間習い続ける必要があります。
その上で一番大事なことは「ピアノの先生との相性・信頼関係」だと思っています。
実際にピアノの先生に怒られなかったとしても「もしかして怒られるのかな?」と、不安を抱いたままレッスンを受けることになります。
せっかくのレッスンですから、お子さんには集中してもらいたいですし、余計な不安を与えたくはありませんよね。
また、「先生、怒らないじゃん。嘘じゃん。」と親子関係に影響が出る可能性がありますよ。
上手な子と比較する
同じピアノ教室や、友達の中にいる「ピアノの上手い子」と比較するのは止めましょう。
動画サービスなどに出ている上手な子も同様です。
ママは激励のつもりかもしれませんが、お子さんは自信を失くしてしまいます。
また、「あの子には敵わない」と諦めてしまったり、「上手く弾けない自分はダメなんだ」と自己肯定感ダダ下がってしまったりする危険もあります。
子供にピアノの練習をさせる方法7選
では、子供にピアノの練習をしてもらう方法を紹介します。
習慣づける
現在、お子さんが生活の中で行っている習慣にピアノもくっつけてみましょう。
たとえば、
- 学校から帰宅したらピアノを弾く
- TVを30分見たらピアノを弾く
- おやつを食べたらピアノの練習をする
既に生活の一部になっている「習慣」とセットにすることで、ピアノの練習を日常に落とし込みやすくなりますよ。
定着するまで根気も必要です。
褒めちぎる
ピアノの練習ができたら、とにかく褒めてあげましょう。
最初はこちらから促してもいいので、練習できたら褒めます。
「次は自分から練習できるとイイね。」などと約束をし、後日きちんと約束を果たせたら、たくさん褒めてあげます。
子供はママに褒められるだけでも嬉しいものです。
プロの演奏を聴かせる
車での移動中、食事中などクラシック音楽を聴かせると良いですよ。
真剣に聴かなくても、流し聴きでもOKです。
日頃からクラシック音楽に触れさせておくと…
- クラシック音楽に興味を持つかも
- クラシック曲を練習することになった時「あ、これ知ってる!!」と親しみやすくなる
- 音楽表現などが、なんとなくでも頭に残る
もちろん、本当のコンサートや演奏会に行く機会があれば尚良いですよね。
上達してきたり、コンクールに挑戦したりするようになると、クラシック曲を弾く機会が多くなります。
ご褒美をあげる
単純ですが、練習した後にご褒美をあげます。
好きなおやつなどでも良いのですが、私が娘に実行したのは「練習をしたらシールを貼る」ように練習表を作りました。
「20分練習したら」「右手5回、左手5回弾いたら」「両手で10回弾いたら」などノルマを示しておき、できたら好きなシールを選んで、表に貼れるようにしました。
小学校低学年くらいまでは、結構有効な手段かと思います。
ちなみに今年のコンクール期間は、娘が「練習したらママがコメントを書いてシールを貼る」専用ノートを希望してきたので、実行しました。
娘の場合、これが一番有効だったように感じました。
それなりに聴いていないと感想や改善点、上達した点が分からないので、忙しい時は大変でした(笑)
一緒に練習する
1人で練習するのがつまらない、寂しい場合は、一緒に付き合いましょう。
最初はママから誘って、べったり一緒に練習に付き合います。
徐々に「ちゃんと聞いているからね」と家事をしながら少し離れたところで見守るようにしていきます。
もちろん、リアクションをし、練習できたことを褒めます。
そのうち1人でも練習できるようになってくるでしょう。
親が弾く姿を見せる
子供は親がやっていることに興味を持ちます。
ママがピアノを弾いている姿を見せれば、お子さんも弾きたくなってくるでしょう。
ピアノが弾けるママなら、お手本として聴かせられますし、ピアノが弾けないママでも「頑張っている姿」を見せることができます。
「ママはこれしか弾けないけど、〇〇ちゃんはもうこんなに弾けるんだね!!」などの声掛けは、きっとお子さんに効果抜群です。
娘の場合、私が先に一通り弾けるようになるのが悔しいみたいです。ほど良く闘争心を煽ります(笑)
友達の発表会を見に行く
仲良しのお友達もピアノを習っていたら、発表会を見に行くのもおすすめです。
お友達の晴れ舞台に、良い刺激を受けること間違いなしです。
「〇〇ちゃん、頑張ってる」「〇〇ちゃんの演奏、素敵だなぁ」と子供心に思うのではないでしょうか。
娘の場合
小学校中学年の娘は、先を見据えて練習スケジュールを組んだり、遊びたい欲求を抑えてピアノに向かうのは、まだまだ難しいです。
コンクールシーズンはレッスンが格段に増えるので、自然と毎日のようにピアノに触るのですが、オフシーズンになると、レッスン量が通常に戻ります。
ですので、自宅での自主練習が鍵となります。
ここでサボると、次のコンクールに向けて練習が始まった時に痛い目を見ます。
ピアノの先生やコンクールのお陰で、ピアノの練習はだいぶ習慣づいてきました。
ですが、モチベーションを絶やさないよう練習した時には「ちゃんとやっているね!!」とポジティブな声掛けをし、「ここが良かった」「この部分が上手くなったね」などの感想も言うようにしています。
また、私がピアノを弾いていると一緒にやりたがるので、時間がある時は私もピアノに触るようにしていますよ。
我が家では、さきほど紹介した方法で、今のところ上手くいっていると言えます。
まとめ
子供がピアノの練習をしない理由や対策、親のNG行動などについて考察してみました。
ピアノが好きでも、子供の場合優先順位を決められない、練習の大切さが分かっていない、1人でできないことも多々あります。
お子さんに対するNG行動に気をつけながら、上記対策を参考に、ピアノ練習を促してみてください。
また、お子さんが本当にピアノが合っているか、楽しんでいるのか見極めるのも大切です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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