子供の習い事で、昔から不動の人気を誇るピアノ。
小さなお子さんを育てているママ・パパにとっては、ピアノへの関心も高いのではないでしょうか。
しかし、何歳から習わせたら良いのか悩みますよね。
お子さんにピアノを習わせてみたいママさん、パパさんは、ぜひ最後までお読みください。
ピアノを習わせるのは何歳がベスト?
結論から言うと、4歳がベストです。
ピンポイントに言いましたが、4~6歳の小学校に上がる前に、というニュアンスで捉えてもらっても大丈夫です。
ちなみに、娘は年中さんのGW明けから始めました。
早生まれなので、4歳になって数か月の頃です。
ピアノを4歳から始めた方が良い理由
理由としては以下の通りです。
- 4~5歳くらいが、1番脳の発達が目覚ましい時期と言われているから
- 絶対音感を得られる可能性が高いから
小学生くらいまでのお子さんは、成長スピードもまちまちですし、「●歳だからこうだよね!!」と言えません。
同じ年齢でも誕生月によっては、かなり成長に違いがあることも珍しくありません。
始めるタイミングの見極め方、ポイントを紹介していきますので、参考にしてください。
ピアノを始めるタイミングを見極める5つのポイント
ピアノを習い始めるのはいつが良いか、タイミングを見極めるためのポイントを紹介します。
音楽が好き、または興味がある?
お子さん本人が音楽が好きか、興味を持っているかは重要です。
どんな習い事も、スキルアップのためにしばらくは継続しますよね?
ピアノに対し「好き」「楽しい」「面白い」など、お子さん本人がポジティブな気持ちを持たないと、継続させるのは難しいでしょう。
よく歌を歌っていたり、音楽に合わせて体を動かすようなお子さんだったら、ピアノを始めてみてもよいかもしれませんね。
反対に、音楽や歌にあまり興味がない、ちょっとピアノを触ってみても、すぐに興味が逸れてしまう場合は、あまりピアノに向かないかもしれません。
うちの娘は、小さい頃から歌やダンスが好きな子でした。
レッスンに集中できる?
レッスン中、ピアノの前に座り、先生の指導を聞き、集中している必要があります。
子供の場合だと、短ければ20分くらいがレッスン時間でしょうか。
折角ピアノ教室に通っても、集中できずに遊んでしまう、グズってしまう状態だと、まだ早いと思われます。
ピアノを弾くことにこだわらなければ、音楽教室という選択もありますよ。
「0歳からの音楽教室」などの広告を見たことはありませんか?親子で通う音楽教室です。
楽器を演奏する訳ではないですが、歌やリズム遊びを通して、親子で音楽を楽しむ教室です。
ピアノを習う前の導入にもおすすめです。
鍵盤を押せる?
ピアノの鍵盤を押せるかをチェックしましょう。
ピアノの鍵盤はキーボードやエレクトーンよりも重く、慣れていないと大人でも重く感じます。
鍵盤を押すことを打鍵と言いますが、手のひらでバンバン叩くのではなく、1本の指で1つの鍵盤を押せないと弾くことができません。
薬指や小指で打鍵するのって難しいんですよね。
椅子に座っていられる?
ピアノは椅子に座って演奏するので、演奏中座っていられるかがポイントです。
集中力の問題もありますが、身体発達の観点からも検討しましょう。
ピアノを弾くためには安定した座位が必要です。
ピアノを弾くための安定した座位には、足が床に届いていること、どこにも掴まらずに座っていられることが必要です。
足が届かない分には、補助台があるので心配しないでくださいね。
絶対音感が欲しい?
絶対音感を身に付けるには5歳までに音楽を習うのが良いとされています。
音感には絶対音感と相対音感がありますが、絶対音感は小さいうちに音楽を始めないと身に付きません。
生きる上で必須な能力ではありませんが、プロの音楽家、アーティストの人は絶対音感を持っている人が多くおられます。
将来の可能性を広げてあげたい、と思うのであれば、身に付けて損はない能力です。
私は4歳からエレクトーンを始めました。
楽器の音なら、その音が何の音か分かります。
参考:なぜ絶対音感は幼少期にしか習得できないのか? |榊原 彩子【国立国会図書館デジタルコレクション】
ピアノを習うことで得られる3つのメリット
子供にピアノを習わせることで得られるメリットを紹介します。
脳の発達に良い影響をもたらす
ピアノを習うことで、人生の成功に関係する問題解決能力、社会性、創造性などの能力が伸びるとう研究があります。
これは人間性脳科学研究所所長の澤口俊之先生が提唱しています。
スポーツや英会話など他の習い事よりも、突出して人間性知能の伸びが確認されているようですよ。
また、澤口先生も4~5歳から音楽を始めるのが良いとしています。
ピアノに限らずですが、楽器演奏は正確に指先を動かし、音を聴き、譜面を読み解き、奏でていきます。
この緻密な作業の連続が脳にとって良い刺激となるのです。
参考:今こそ音楽を!第3章 脳科学観点から~澤口俊之先生インタビュー(1)|PTNA
難関大生はピアノ経験者が多い
実は日本の難関大(東大、京大、早稲田、慶応)に入学した人の43%に、子供の頃にピアノを習った経験があるそうです。
これが多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、ピアノ経験者の8割の人が習い事としてピアノをおすすめしています。
難関大に合格できた人の4割が、子供の頃にピアノ経験があり、その内8割の人は、「情操教育」や「学力」に影響があった、「周りにおすすめしたい!!」と答えています。
ちなみに、ピアノを習い始めたきっかけは、「母親のすすめ」が一番多いそうです。
以下のグラフに示される通り。
ピアノは「脳の発達」「情操教育」に良いと期待して、ピアノを子供の習い事に選択しています。
難関大生へのアンケートでは、ピアノを始めた年齢の平均は「5.1歳」だそうですよ。
やっぱり、小学校入学前から始めていますね。
参考:“ピアノを習う子は頭が良くなる”は本当? ウワサを検証 実に43%がピアノ経験者! 東大、京大、早慶生は平均5.1歳スタート|value press
表現力が養える
ヒトは赤ちゃんから大人まで、感情や意思を伝えたいという本能があるそうです。
たとえば…
・赤ちゃんは、お腹が空いたりオムツが汚れたりしたらグズって泣く
・SNSで多くの人に自分の思いや考えを伝える
これらも、本能からくる自己表現です。
音楽などの芸術も自己表現の1つ、というのは有名な話ですよね。
自己表現ができるツールが1つ増えるだけで、人生の満足度が変わってきます。
音感がつく
さきほども紹介しましたが、絶対音感を得るためには5歳までに始めたいところです。
しかし、もう1つの音感、相対音感については、大人になってからも能力を伸ばせます。
将来、音楽関係の仕事をするのであれば、欲しい能力ではあるので、音感を磨くことは将来の可能性を広げる鍵になりますよ。
絶対音感:基準音なしに、ある音を聴いただけで、その音の高さを把握する能力を指します。
- ヒントなしに、音の高さを言い当てられる。
- たとえば「ソ」の音を出してくださいと言われたら、1発で正確な「ソ」の音が出せる(歌える)。
相対音感:基準音と比較して、その音の高さが把握できる能力を指します。
- 最初の音は「ド」です。この音は?と基準音があれば何の音か分かる。
- 生活の中で聞こえる全ての音の音名が分かる。
娘に4歳からピアノを習わせた感想
4歳から娘にピアノを習わせて良かったなと感じています。
- ピアノを好きになった
- 音楽で表現する楽しさを知れた
- 恐らく「(自分の通う小学校の学年の中で)1、2番目に上手い」と自信を持ってる(笑)
- コンクールや難しい曲に挑戦=根性がついた
- 先生から(ちょっと)厳しいことを言われてもへこたれない=メンタル強い
上記のような変化を、ピアノに通わせてから感じています。
脳に良い影響があるか、難関大も突破できる頭があるかは、まだわかりませんけどね(笑)
娘の先生からは「素直でイイ子、こういう子は将来なんでもやっていけるよ」と、お褒めの言葉をいただいています。
実際、先生の生徒さんの中でも、コンクールなどに頑張って挑戦していた子たちは、レベルの高い学校に合格している傾向があるそうです。
「難関校に行ってくれ!!」とは思っていませんが、自分が「やりたい!!」と思ったことに挑戦して、未来を切り開いていける人になってくれたらいいなと思っています。
子供のピアノコンクールに関して、もっと知りたい人はこちらの記事からどうぞ。
まとめ
子供にピアノを習わせるなら、何歳からが良いか、タイミングの見極めや得られるメリットなどを紹介しました。
ピアノを習うことで得られるメリットを最大限享受するには、4歳頃がベストだと言えます。
ただし、子供の成長は個人差が大きく一概には言えませんので、習わせるタイミングを見極めるポイントを参考にしてみてください。
また、ピアノを習うのはお子さん本人ですから、お子さんが音楽やピアノに興味があり、「やってみたい!!」という気持ちも大事ですよ。
楽しく習えることが1番重要です。
ピアノ教室の選び方を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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