中学野球どうする?部活とクラブチームどっちがいいの?違いや選び方を徹底解説

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小学生で野球をやっているお子さんのママさん・パパさんなら、「中学校に行ったら、どこで野球をやらせようか?」と、一度は悩みますよね。

私の息子もスポ少野球をやっているので、結構悩みました。

そこで今回は、ズバリ中学にいったら野球どうするか問題に切り込んでいこうと思います。

この記事では、中学で野球を続ける場合、部活と外部のクラブチームのどちらが良いかが分かります。

私自身、野球やソフトボールなどの経験はありません。

6年間所属しているスポ少野球やOBの中学生・高校生ママ・パパ、シニアの体験会などから得た情報を中心にまとめています。

部活とクラブチーム、どちらも一長一短ありますので、お子さんと一緒によく吟味してくださいね。

野球のクラブチームとは

リトルシニア、ボーイズリーグ、ヤングリーグ、ポニーリーグなどがありますが、この記事内では中学生が所属する中学校には属さない硬式野球チームとしています。

目次

中学野球は部活とクラブチームどちらが良いか

先に結論からいきましょう。

ざっくりと言えば…

将来を見越して、本気で野球をやりたいならクラブチーム

楽しく野球をやって、青春を謳歌したいなら部活

です。

本当にざっくりな分け方ですので、「そうなんだけど、でもさぁ…」という部分もあります。

それでは、徹底解説していきますね!!

部活とクラブチームの違い

まずは中学校の野球部とクラブチームの違いから説明します。

 部活クラブチーム
球の種類主に軟式主に硬式
練習日数週5~6日主に土日祝
指導者顧問経験者が指導
活動開始時期入学後、5月くらいに本入部4月からだが、年始頃から参加も可
練習場所中学校校庭や近くのグランドチームによって異なる
チーム分け部活内で1チーム学年毎に1チーム
親の関わり顧問の方針により異なる基本的に当番あり
月謝なしあり

項目ごとに説明しますね。

軟式と硬式

中学校の野球部のほとんどが軟式野球です。

数は少ないですが、一部の中学校で硬式野球部もあります。

反対に、クラブチームの多くは硬式野球です。

軟式野球のチームもありますが、数は多くないようです。

硬式と軟式の違いは?

簡単に言えば、使用するボールに違いがあります。

 軟式球硬式球
球の素材ゴム製芯:ゴム、コルク
外側:皮革
特徴硬式球よりやわらかく、軽い
跳ねやすい
飛距離が出にくい
軟式球より重くて硬い
跳ねない
飛距離が出やすい

小学生のスポ少野球は軟式なので、スポ少経験の子は馴染みやすいでしょう。

ボールがやわらかく軽量なので、バットなどの使用するアイテムもやわらかい素材であったり、軽量だったりします。

ゴム製のため、ボールが地面に落ちた時に跳ねやすく、バットに当たった時に凹むため、飛距離が出にくいのが特徴です。

硬式球は、ゴムやコルクなどを糸で巻いたものを芯材とし、革で覆って縫い合わせてつくられていま。

ボールが重く硬いため、アイテムも頑丈でしっかりとした造りになっています。

重いためボールが地面に落ちても跳ねませんので、軟式球になれた子は最初戸惑うかもしれませんね。

また、ボールをバットの芯に当てないと全然飛びませんが、上手く当たればかなりの飛距離が出せるそうです。

ともみ

息子は「石だ」と言っていました。
硬式球に当たって骨折したって話も聞きますので、注意です。
見てる親も流れ球に注意ですね。

参考:【野球】中学では部活の軟式とクラブの硬式どちらが良い? それぞれのメリットとは|Alpen Group

練習日数

日数で言えば、部活の方が多いです。

平日や土日も部活があるのは、野球好きには嬉しいポイントですよね。

しかし、ここ数年で教員の働き方改革が急速に進められ、部活がしわ寄せを食らっています

うちの学区の中学では、去年から部活の朝練が廃止されました。

さらに、基本的には土日のどちらか1日しか部活動ができないことにもなっています。

ともみ

私の母校でもあるのですが、私が現役時代(吹奏楽部ですが)は、盆と正月くらいしか休みがない勢いで、毎日部活三昧でした。
強豪だったのもあるかと思いますが、中学の思い出は部活しかないくらい、部活にのめり込んでいたんですけどね。
時代ですね。

顧問の熱量にかなり左右されたり、冬は30分くらいしか部活の時間がないと嘆く声も結構聞きます。

クラブチームの練習日は主に土日祝ですが、チームによっては平日の夜に練習をしているところもあります。

また、夏休みなどの中学校が長期休暇中の練習についても、情報を得ておくと良いですよ。

指導者

部活は中学校の教員である顧問が指導します。

野球経験者の場合もあるし、未経験の先生が顧問になることもあります。

言い方は悪いですが、かなり当たり外れが大きいようです。

野球経験者が顧問の先生になっても、学業や生活指導優先の方針だと、野球の練習時間が減る可能性だってあるのです。

ともみ

顧問の先生の方針で、だいぶ部活内容が変わるので、中学生ママさんが「本当に運だ」と言っていました。

クラブチームの場合、経験豊富な人が指導しています。

チームにより方法や方針の違いはあれど、練習の質の高さは部活より上と言えるでしょう。

お子さんと指導者の指導がマッチすれば、かなりの成長を見せてくれるのではないでしょうか。

活動開始時期

部活は入学後、部活体験期間があり、その後入部となります。

なので、本格的に練習が始まるのは5月くらいのようです。

一方、クラブチームの場合、小学生のうちから入団届が出せるので、早ければ年明けくらいから中学生と混ざって練習できるチームもあります。

スポ少野球だと、12月に大方の試合は終了します。

息子が所属している団では、6年生の年明けからの活動は自由参加扱いです。

毎年、年が明けてもほとんどの6年生が練習に参加している印象ですが、クラブチームの体験に参加したり、チームが決まれば新しいチームで練習するのも自由です。

練習場所

部活なら中学校の校庭や所有のグランドで練習するのが一般的です。

クラブチームでは、チーム所有のグランドがあればそこで練習します。

所有していないチームは地域のグランドを借りて練習しています。

ともみ

なかなかグランドが取れず、通常の練習なのに車で1時間以上もかかるグランドで練習する日もあったチームもありました。

チーム分け

中学では3学年で1つのチームを編成して試合に出ます。

クラブチームでは学年毎にチームを編成して試合に出るのが基本のようです。

部活やクラブチームの人数によってスタメン入りできる確率も違うので、一概にどちらが良いとは言えません。

親の関わり

部活は遠征時の車出しや、応援程度だそうです。

それも顧問により方針がまちまちで、「親が車出すのは当然」の顧問もいれば「なるべく自転車移動で行けるチームと試合を組んで、子供たちを自力で行かせる」という顧問もいます。

普段の練習は通っている中学校で行うので、親の送迎は不要です。

一方、クラブチームでは、そもそも練習場所への移動に親のサポートが必要かもしれません。

ともみ

中には隣の隣の市まで子供を自転車で通わせていたという話を聞いたこともありますが、かなり少数派でしょう。

また、スポ少時代と同じように、保護者の協力はほとんどのチームであるそうです。

たとえば練習の見守り、指導者へのお茶出し、車での荷物運び、審判、スコア書き、アナウンス…など

ともみ

子供がスポ少を卒業したら、親も解放だ~♪なんて甘かったですね(笑)

親の協力をどの程度求められるかは、チームによって異なります。

月謝

部活に月謝はありません。

クラブチームでは入会金月謝父母会費などがあります。

息子が体験に行ったチームの資料を参考にすると、

入会金:¥5,000~6,000

月謝:¥8,000~10,000

父母会費¥1,000~2,000

野球道具やユニフォームなどの活動に必要な物品は部活でもクラブチームでも揃えなければならないので、お金はかかります。

遠征や合宿費も、部活・クラブチーム関係なく、実施されるなら自己負担です。

部活とクラブチームのメリット

では、先ほど紹介した両者の違いからメリットをまとめみましたので、以下をご覧ください。

部活クラブチーム
・費用を安く抑えられる
・体への負担が少ない
・親のサポートが比較的少ない
・地元の仲間と仲を深められる
・練習日数が多い
・質の高い練習ができる
・1年生から公式戦に出場できる
・高校とのパイプが太い
・交友関係が広がる
・硬球に慣れる

それぞれ説明します。

部活のメリット

先ほど説明した通り、最初に必要な道具などを揃えなければなりませんが、日々の月謝などはないため、安く済みます。

また、中学校の野球部は軟式であることがほとんどですが、硬式球に比べて軽く、柔らかいため、肩や肘への負担が少ないです。

デッドボールを受けても、硬式球よりはマシなようです。

地元の中学校であれば、小さい頃から知っている顔も多く、気心の知れた仲間たちと野球ができますね。

練習日数ですが、ここ数年教員の働き方改革の影響で、練習日は減っています。

日数的にはクラブチームより多いかもしれませんが、「放課後30分しか練習できなかった。」などの声も聞きますので、一概にメリットになるとは言えなくなっていますのでご注意を。

クラブチームのメリット

経験豊富で実績も残している人が指導者をしていますので、練習の質は高いと言えます。

そして、部活ではなく、お金も手間もかかるクラブチームに入るくらいですから、ある程度レベルの高い子たちが集まるので、必然的に質の高い練習にもなるでしょう。

最近の傾向

最近は中学に野球部が無い子や、初心者でもクラブチームでやりたいって子も入って入るそうです。

入団テストがあるチームではレベルの高い子が多いと思われますが、自由に入れるチームでは、幅広い子たちが集まっているとか。

昔ほどクラブチームの垣根は高くないみたいです。

また、色んな地域の子が集まるので、学区外の友人が増えます

学年毎にチームを組むので、チームメイトとの絆は深まりそうですよね。

さらに、高校とのパイプを持つクラブチームも多くあり、受験の際有利になれる可能性もあります。

高校、大学、プロと進んで行くと、盛んなのは硬式野球になるので、中学のうちから硬式に慣れるのは一つのメリットです。

部活とクラブチームのデメリット

デメリットもまとめました。

部活クラブチーム
・顧問の先生の当たり外れが大きい
・練習の質は顧問による
・学校のイベントと連動している
・お金がかかる
・体の故障が多いかも
・親のサポートは必須
・中学のイベントと連動していない

デメリットもそれぞれ説明しますね。

部活のデメリット

とにかく顧問の先生で全てが決まってしまいます

野球部の顧問希望者がいなければ、野球未経験の先生でも、顧問になってしまいます。

息子が所属している団のOBママさんの話ですが、

中学3年間毎年顧問の先生が変わり、毎年方針、やり方、制度が変わって大変だった。
子供たちも困惑するし…。
色々振り回されたけど、3年生の時の先生が良かったのが救いかな。

と。

部活動は顧問の先生ありきですので、たとえ野球経験者でも指導できるとは限りませんし、熱量も分かりませんよね。

完全に「運」となります。

また、部活は学校活動の一部ですので、良くも悪くも学校と連動します。

中学校が朝練はしない方針と決まれば朝練が無くなりますし、テスト期間中の練習は休みになるでしょう。

しっかり勉強する時間を取れるのは良いことですが、試合が近いと気が気ではなくなるかもしれませんね。

クラブチームのデメリット

クラブチームのほとんどが硬式野球なので、小学校で軟式野球をしてきた子も硬式野球に変わります。

硬式球は固く、重く、体への負担はかなり増えます

体づくり、メンテナンスを怠ると、体の故障につながるでしょう。

ともみ

パパが整形外科で働いているのですが、ケガをする運動部の子たちは例外なく体が固く、柔軟性に欠けているとのことです。

そして、クラブチームは中学校とは一切関係がありませんので、試験期間だからと言って休みにはなりません。

チームによっては、「中学校でのイベントを優先する」などの決まりがありますが、勉強時間の確保は子供個人の課題になりそうです。

親の負担に関しては、お子さんがスポ少やリトルリーグに所属していたら、イメージは湧くかと思います。

中学生の話ではありませんが、スポ少の親の負担に関する記事がありますので、参考にどうぞ。

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言っておきたい大切なこと

部活かクラブチームか、どっちにするかを決断する前に言っておきたいことがあります。

部活だからプロになれない、クラブチームだからプロになれるわけではない

どれくらい上達するか、どこまで野球をやっていくのか、結局は野球と向き合う子供本人次第です。

「まだまだ成長過程である中学は、体の負担を考えて軟式で。高校から本格的に硬式をやる。」というのも一つの案です。

事実、中学や高校球児で肘や肩を壊す子はかなりいます。

めっちゃいます。本当に。

「中学から硬式を始めたけれど、かなり重度のケガをしてしまい、以降野球ができなかった。」なんて話もあります。

極端な話をしましたが、どっちを選択しても、将来は分からないということです。

体づくり・メンテナンスは必須

軟式だろうが硬式だろうが、野球は体への負荷が大きなスポーツです。

体づくりや日々のメンテナンスは本当にやった方が良いです。

ともみ

私、一応国家資格持ちの体のプロなので、言わせていただきます。

栄養をしっかり摂って、野球の負荷に耐えられるような筋力をつけ、ストレッチをしてしなやかな筋肉を手に入れてください。

これを怠ると、マジでケガします。

お恥ずかしながら、息子は小学校5年生の時、上腕骨の剥離骨折をしました。

そのため、数ヶ月投球禁止でツライ時期があったのです。

この時から右投げ右打ちでは右腕ばかりに負担がかかる、と左打ちに変えました。

(体の使い方、重心取りの上手さ、筋力など、総合的に評価した結果ですので、一概におすすめしている訳ではありません。)

今は復帰していますが、ピッチャーだけど投球数を抑えめにさせてもらっています。

左打ちに変更後はなかなか芽が出ず、1年かかってようやくイイ感じに打てるようになってきました。

ケガをすると大好きな野球ができなくなります。

口酸っぱく、体づくり・メンテナンスはお子さんに言い続けてほしいなと思います。

勉強も頑張ってね

親御さん向けではなく、子供たちへ、ですね(笑)

野球がか~なり上手ければ、推薦をもらえたりスカウトの話が来たりするかもしれません。

ですが、そんなの一握りですよね。

私立の高校でも、「成績オール3以上」というのはよく聞きます。

野球も大事ですが、脳まで筋肉では困ってしまいます(笑)

普通に、人並みに勉強はできておいた方がいいですよ。

ともみ

文武両道が格好イイ!!

我が家の場合

我が家の場合ですが、息子が「硬式が良い」と言うので、クラブチームに入れる予定です。

少し前から、野球スクールで硬式球を触らせてもらったり、スクールのコーチからも「硬式がいいよ」と話があり、息子がその気になっています。

11月に入ってから、いくつかクラブチームの体験会にも参加させてもらっています。

母としては、食が細く、ひょろっこい体で硬式に進むのは、正直心配です。

ですが、本人の人生ですからね。

親のサポートに関してですが、スポ少6年もやってれば、何だかんだ慣れました(笑)

確かに忙しいし、面倒くさいなと思うこともあります。

が、体験会で中学生ママさんたちから話を聞くと、「小学校のスポ少よりは楽かな?」と思えたり。

(逃げられるから大変って言わないだけ!?笑)

こればっかりは入ってみないと分かりませんが、「なるようになれ」の精神で、息子のサポートをしていきたいと思います。

我が家と同じく、クラブチームをお考えの人は、以下の記事が参考になりますよ。

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まとめ

中学で野球を続ける場合、部活と外部のクラブチームのどちらが良いかを徹底解説しました。

かなりざっくりと言えば、

将来を見越して、本気で野球をやりたいならクラブチーム

楽しく野球をやって、青春を謳歌したいなら部活

というのが私の基本的な見解です。

ですがどちらもメリット・デメリットはありますので、お子さんと相談しながら、じっくりと決めてくださいね。

クラブチームに興味があれば、どんどん体験会に参加してみましょう。

スポ少・リトルリーグも同じですが、チームによって雰囲気や方針などが違いますので、お子さんに合うところを見つけた方が良いですよね。

部活も気になる場合は、中学校の部活体験を経た上で、どちらにするか考えても遅くはないと思います。

どちらにせよ、野球をやるのはお子さんですから、ご家族で最適な答えを見つけてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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