HSPと聞くと、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?
「静かな人?」「一人で過ごすのが好きな人?」
確かに、多くのHSPさんは内向型気質を持っているので、今例に出したようなイメージは概ね正解と言えます。
ですが、そんなHSPさんの中にも好奇心旺盛で高い行動力で活動的なタイプの方もいらっしゃるのです。
なんだかあべこべで不思議な感じですが、この好奇心旺盛で活動的なHSPさんのことをHSS型HSPといいます。
あべこべで矛盾があるようなHSS型HSPさん、特徴的な特性があるからこその苦悩や素敵な強みも持ち合わせているのです。
今回は、そんなHSS型HSPさんにフォーカスします。
ともみHSS型HSPの特性を知って、最高の自分を生きていきましょう!!
※この記事では医療的な見解、診断、治療を述べているわけではありません。
心理学分野の一般的なHSS型HSPの情報について情報提供、自己理解の促進を目的に書かれています。
HSS型HSPの特徴
HSS型HSPを一言で表すと、刺激を追い求めるHSPということです。
HSS(High Sensation Seeking) =刺激追求型
HSP(Highly Sensitive Person)=繊細な人
を表しています。
HSS型HSPの特徴を具体的にいくつか挙げますね。
- 好奇心旺盛で新しい刺激を求める
- 刺激に敏感で疲れやすい
- 情報を深く処理する
- 社交的に見える
- 共感力が高い
- 完璧主義
「HSP」と聞くと、世間のイメージでは「大人しく静かな人」「慎重で熟考してから行動する」といった感じかもしれません。
ですが、HSS型のHSPさんは好奇心にあふれ、新しいもの好きです。
活動的ですが、一人じっくり過ごす時間も好きです。
活動的で一見社交的に見えますが、HSPなので、人との交流が得意というわけではありません。



全てのHSPさんが大人しく引っ込み事案という訳ではありませんが、HSPなのに積極的でアクティブな感じがありますよね。
ちなみに、HSPには興味関心の方向性が自分か他者か、刺激を求めるか求めないかにより4つのタイプに分けられています。
そしてHSS型HSPは全HSPの中の6%しかいないようですよ。
HSPの4つのタイプについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にどうぞ。


刺激追求って何?
HSS型=刺激追求型と説明しましたが、「刺激追求」と言われても、ピンとこない方も多いのでは?
HSS型の「刺激追求」をわかりやすく説明すると、「新しい体験や経験をしたい!!」と求める気持ちが強いということです。
具体例を挙げると
- エクストリーム出社しちゃう
- 環境の変化がほしくて、転職や引っ越しする(したくなる)
- 次から次へと習い事を変える
- たくさんの人と恋愛する(したい)
- 多趣味で手広くやってみる
エクストリーム出社とは、出勤前にサーフィンや登山、映画など好きなこと・趣味を楽しんでから出社すること。
遠出あり、前泊あり、遅刻NGの「とにかく出勤前に好きなことを全力で楽しむ!!」を実現することです。



2013年頃、大流行しましたよね。
HSP気質があると、刺激に敏感で疲れやすいため、安定を好む傾向にありますが、HSS型の気質があると、「変化」「新体験」といった刺激を求めるのです。
HSS型HSPの生きづらさ
HSS型HSPさんの生きづらさは、ズバリ気質と気持ちのギャップにあります。
HSS型HSPは、よく「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態」と比喩されることが多いんですよね。
刺激に弱いHSPの自分を守るためのブレーキ
HSS型として、気持ちでは刺激を求めるアクセル
この両方の側面がある、ということです。
具体例を挙げると、
- ワクワクしながら一人旅の計画を立てるけど、いざ行くとなると怖気づいてしまう
- 人と積極的に関わってみるが、長時間一緒にいると疲れてしまう
- 多趣味だが、どれも長続きしない
- パーティーに参加した後は、一人時間を持って充電する
- 良いアイディアが思いついたが、あれこれ考えて行動に移せない
このよに、HSS型HSPさんの内側では、たくさんの矛盾が存在しています。
この内なる自己矛盾、不完全感が、HSS型HSPさんの生きづらさの原因となっているのです。



HSPってだけで多くの情報や気づきを受け取って疲れてしまうのに、さらに自己矛盾とも戦っている、ということですね。
そりゃ疲れるし、生きづらさを感じてしまいますよね。
HSS型HSPの強み
アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態のHSS型HSPさんですが、「だからこそ」の素敵な強みも、もちろん持っています。
- 短期間でスキルやコツなどを習得できる
- 行動力がある
- 感受性、共感力が高い
- 幅広い知識や経験がある
- 好奇心が強い
- リスク管理能力に優れている
HSPにはそもそも深い洞察力、観察力、共感力がありますよね。
そこにHSS型の好奇心や行動力がプラスされているので、かなりの強みがあるといっても過言ではありません。
たとえば、広い経験と高い好奇心、行動力があれば、トレンドを追いかけるマーケターやブロガーなどで成功するかもしれませんよね。
多彩な経験・知識と独自のセンスで、クリエイティブ関係の世界でも大活躍の予感です。
興味関心のあることへの行動力が高いので、目標が決まれば突き進む力を持っています。



弱みと強みは捉え方、使い方次第とも言えます。
せっかく生まれもった気質を、上手く使わないと勿体ないです!!
HSS型HSPの生きづらさ解放のポイント
内なる矛盾感や二面性のあるHSS型HSPさんの生きづらさを解放して、最高の自分を生きるポイントをまとめました。
- 強みを活かす
- 自己理解を深める
- 人との距離感を意識する
- 行動するための充電を意識する
詳しく説明します。
強みを活かす
先ほど紹介したように、HSS型HSPには素敵な強みがあります。
- 短期間でスキルやコツなどを習得できる
- 行動力がある
- 感受性、共感力が高い
- 幅広い知識や経験がある
- 好奇心が強い
- リスク管理能力に優れている
このように、HSPの繊細さとHSS型の刺激追求が合わさって、唯一無二の強みがあるのです。
「HSS型HSPさんの強みって、ぶっちゃけ最強じゃないですか!?」
自分の強みをどのように活かすか、どの場面で使えるか、HSPさんなら深く考えるので、きっと良いアイディアが見つかるはずです。
HSPは人口の20%程度と言われ、HSS型HSPはさらにそのうちの6%と、とっても希少です。
そのHSS型HSPさんの特性はかなりレアで、光るものがありますよね。



内向型HSPの私からすると、高い行動力や幅広い知識や経験、興味関心が持てることは羨ましいです。
特性に嘆いてネガティブになるより、特性を活かせる環境に身を置き、自分を使い尽くすイメージの方が、明るい未来ですよね。
自己理解を深める
とは言え、やはり自己矛盾や二面性に苦しむことがあるでしょう。
ですが、気持ちを受け止め、あなたの大切な価値観を知り、自分軸を確立することで、生きづらさは和らぎます。



あなたの中にある矛盾感やネガティブな気持ちも、あなたの大切な気持ちです。
以下の手順を踏んで、あなた自身の理解を深めましょう。
- HSS型HSPについて知識を深める
- 自分の気持ちをそのまま受け止める
まずはこのブログ内にある記事でも良いので、HSS型HSPについて知識を深めましょう。
そもそもHSPとは何なのか、HSS型とはどういうことか、知ることが大事です。
HSPの基本的な情報については、こちらの記事がおすすめです。


特性をしることで「これはHSPの気質だな」「これがHSS型ということか」と客観的に受け止められるようになります。



自分を客観視できるだけで、気持ちの落ち込みが少なくなったり、傷つくことを軽減させたりできますよ。
その上で、今自分はどんな気持ちか、どう思っているかをじっくり感じてみましょう。
自分の気持ちを受け止めると、自分が大事にしたいこと(自分軸や価値観)が見えてきます。




HSS型HSPは、相反する2つの特性があります。
そのため、中には自分がHSPであることに気づいていない方もおられるかもしれません。
HSPは病気ではありませんので、医療機関で診断できるところは稀です。
ネットで検索すると、HSP診断やHSS型HSP診断などがありますので、活用してみることをおすすめします。
人との距離感を意識する
HSS型HSPは内向型なので、あまり人との関わりは得意ではない方です。
しかし、好奇心の強さから、内向型HSPと比べたら人との交流が多くなる可能性があります。
そのため、人との距離感は意識しておいた方が賢明です。
- その人との相性
- その人といる時のエネルギー消耗速度
- その人と心地良く過ごせる時間
上記を意識しておくと、快適に過ごせます。
HSS型だから好奇心旺盛で活動的といっても気質は内向型なので、エネルギー充電は自分と向き合うことで行われます。
人との距離感を意識し、一人で過ごす時間もしっかり確保しましょう。


行動するための充電を意識する
HSS型HSPさんは、疲れやすさは百も承知で行動したいのです。
なので、行動したい時に行動できるよう、エネルギー充電を意識することが重要です。
「どれくらい行動したら疲れるのか」自分のボーダーラインやエネルギー残量を意識できると良いですよね。
疲れた時の充電方法や、効率的な充電方法など、自分の中で決めておくのが良いでしょう。
参考になる記事を、いくつか挙げておきますね。




まとめ
HSS型HSPの特徴や生きづらさの原因、生きづらさ解放のポイントなどを紹介しました。
HSS型HSPとは、繊細さと刺激追求の2つの気質を持った方々のことです。
相反する気質のため、思うように行動できない、行動し過ぎて疲れてしまうなど、HSS型HSPならではの苦悩があります。
しかし、HSS型とHSPの両方を持ち合わせているからこその強みがあるのも、また事実です。
自分の気持ち、大切にしたい価値観を明確にすることで、少しずつ生きやすく、自分らしく生きていけるようになります。
特性を知り、自己理解を進めることで、最高の自分を生きてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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