飯能市にある竹寺で精進料理を堪能!!ソロ活見習いがレポートします

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長~い夏休みが明けた9月、頑張った自分への癒しとご褒美のために、竹寺の精進料理をいただきに行ってきました。

もちろん、子供が学校へ行っている平日に(笑)

日頃の喧騒から離れ、一人気ままに楽しみたかったので、ソロで行ってきましたよ。

この記事では、竹寺の概要や精進料理の紹介、実際に行ってきた感想などが書かれています。

リフレッシュしたいママ、ソロ活好きなママにおすすめしたいので、最後までお付き合いください。

目次

竹寺の基本情報

竹寺は、埼玉県飯能市の山奥にあるお寺です。「竹寺」と呼ばれ、親しまれていますが、ちゃんと正式名称があります。

最初に基本情報を紹介しますね。

名称医王山薬寿院八王寺
宗派天台宗
創建天安元年(857年)
本尊牛頭天皇(ごずてんのう)
御利益疫難消除、除災招福、出世開運
竹寺の概要

牛頭天皇

牛頭天皇とは、インド祇園精舎の守護神だそうです。中国に伝わり、密教や陰陽思想と結びつき、日本へ伝わりました。日本ではスサノオと同一視されています。

竹寺や地域の人々の間では、「天皇さま」と呼ばれ、信仰されているそうですよ。

本殿にある牛頭天皇の坐像と、八王子(牛頭天皇の子供たち)は十二年に一度、丑の年にご開帳します。

ともみ

次回は2033年だそうです。

境内には中国の人々から寄贈されたブロンズの牛頭天皇の像があります。

牛頭天皇の画像

竹寺のすごいところ

豪華絢爛な本堂などはありませんが、実はこの竹寺、すごいところがたくさんあるのです!!

山岳信仰の道場

天安元年に疫病が流行した際、疫病退散を願い、修行の場になったそうです。

ざっくりと紹介してしまいましたが、「竹寺(八王寺)略縁起」によると以下のような文言が残されています。

当山は、縁起によれば「天安元年丑年、慈覚大師東国巡修の折、疫病流行し患者の多きを憐れみて、当山を道場として大護摩の秘法を修し、一切の障難を除き、疫病を降伏し病患を除かしめん事を誓い、一刀三礼して尊像を造り、世の人を救い後世に遺し給へり・・・」と。

引用元:歴史と本尊|竹寺公式サイト

竹寺は「東国霊場」とされ、山岳信仰の道場としての歴史が千年以上もあるお寺です。

ともみ

竹寺の住職から聞いたお話ですが、
山岳信仰の道場としての歴史が長く、故人の弔いや供養はしてこなかったので、檀家さんなどはいないそうです。

神仏習合の珍しいお寺

竹寺は、神仏習合を呈している珍しいお寺です。しかも、”東日本唯一“だそうです。

「神仏習合って何?」と思う人が多いかと思いますが、同じ寺社で神様も仏様も祀っていることだそうですよ。

日本の殆どのお寺や神社では、

神社=神様

寺=仏様

を、それぞれお祀りしていますよね。

ちなみに、神社が扱う神道と寺で扱われる仏教の違いは、以下のような感じです。

神道:自然にも物にも、全てのものに神様が宿っていると信仰する。「八百万の神様」

仏教:菩薩様は如来様など、仏像を信仰する。

ともみ

仏教は日本のものってイメージも強いですが、実はインドが始まりです。日本古来の土着信仰は、神道の方なのです。

余談が長くなりましたが、日本では明治時代に「神仏判然令」が出されました。簡単に言えば、神社と寺をしっかり分けなさいってことです。

しかし、竹寺はその令を逃れ、現在も神仏習合を貫いている、ということです。

参考:神仏習合の意味と歴史を深堀り!神仏習合が現存する神社は?|舞の道

武蔵野観音三十三番結願所

竹寺は、武蔵野三十三観音霊場のひとつです。

昭和15年に結成され、結成理由としては、「戦没者の慰霊」が掲げられているそうです。

三十三ヶ所のお寺は西武線沿線にあるので、田園風景や深い山々の四季折々の景色を楽しみながら、巡ることができます。

参考:武蔵野三十三観音公式サイト

霊峰二山飯能七福神九番所

竹寺とお隣の天龍寺がある山々を合わせて、飯能の「霊峰二山」と呼んでいるそうです。

さらに飯能には「飯能七福神」を祀るお寺が9軒あり、その中の一つが竹寺です。

ともみ

七福神なのに9人の神様って不思議な感じですね。

飯能七福神は、恵比寿、大黒天などのおなじみの神様+霊峰二山の「牛頭天皇」「子の権現」を含めているみたいです。

大きな茅の輪

茅の輪とは、名前の通り、茅で編んだ輪です。

近づくとこんなに大きい!!

竹寺の茅の輪は、くぐり抜けられるように直径数メートルはありましたね。

茅の輪をくぐると心身を清め、厄を払うと言われています。

竹寺では、本殿の登り口の鳥居に、設けられています。

奥武蔵の俳句寺

竹寺にはいくつもの句碑が立てられています

敷地内の至るところにあるので、探してみると面白いですよ。

秋元不死男、中谷孝雄などの作品があります。

ともみ

住職の話では、昔は高校の俳句部の合宿所にもなっていたとのことです。

秋元不死男の句碑の写真
小澤克己の句碑の写真

竹寺のその他の見どころ

竹寺の見どころはまだまだありますよ。

周りは竹林

竹寺の周りは竹林です。見渡す限り竹、竹、竹!!

青い竹が美しいです。

竹寺の竹林の写真

コウヤマキ

樹齢400年(推定)の大きなマキの木があります。

このコウヤマキは日本の固有種で、とっても貴重な木だそうです。

食事処のすぐ近くに立っていました。通された個室によっては、食事をしながらコウヤマキも眺められるかもしれません。

ともみ

高野山との関わりが深いから「コウヤマキ」と言われているそうです。なんだか神聖な感じがしますよね。

竹寺のコウヤマキの写真

異国情緒あふれる(?)

竹寺では、よく見かける強面の狛犬とは違うタイプの狛犬も祀られています。

異国の雰囲気漂う、ユーモラスな顔をしていますよ。

竹寺の狛犬の写真
ともみ

アジアの遺跡感がありませんか?

こんなトーテムポールも見つけました。

日本の寺社仏閣っぽくないなって思うのは、私だけでしょうか(笑)

竹寺のトーテムポールの写真

竹寺は、竹だけでなく苔もいっぱい生えてます。

竹林で覆われて日が当たりにくいのか、結構苔むしてます。

ともみ

苔好きにはたまらん

竹寺の本堂の写真
竹寺の苔の写真

竹寺の精進料理

竹寺では、精進料理をいただくことができます。

精進料理とは肉や魚を使わずに、植物性食品のみで作られた料理のことです。

ともみ

日本では古くから民間薬膳として親しまれてきたようですよ。

竹寺の精進料理の特徴

竹寺の精進料理の特徴は以下のような感じです。

  • 周囲の山で採ってきた山菜や薬草を使用
  • 食器や箸も竹製
  • 住職の法話を聞きながら食事ができる
  • 食事をする部屋の窓から竹林が眺められる

もう少し詳しく説明しますね。

山で採取した山菜や薬草

住職の奥様や従業員の人達が、山から採ってきた山菜や薬草を使用します。

私が頂いた山菜のてんぷらは、柿の葉・桜の葉・よもぎ・もみじ・三つ葉が使われていました。

季節によって採れる山菜や薬草が違うため、料理の内容が変わるそうです。

竹寺の精進料理の写真

竹の食器と箸

全ての食器、箸が竹で作られています

特に箸は、竹枝の先の方を、そのまま使用したもので驚きでした。

真っ直ぐではないので、食べにくさはありますが、「自然のもので頂いてる~」という感覚になります。

(語彙力…)

また、竹には「竹気」と呼ばれる”気”があるとされています。

竹に囲まれた竹寺で、竹の器に盛り付けられた精進料理をいただけば、とってもエネルギーがもらえそうですよね。

精進料理追加の品の写真
精進料理シメの栗ご飯と蕎麦の写真

住職の法話

精進料理を提供する個室がいくつかあるのですが、住職が個室を周り、法話を聞かせていただけます。

私の時は、精進料理の一品一品について、使っている材料や、それにまつわる話などをしてくださいました。

見ただけでは何の山菜なのか、どんな良い効果があるかなど分からないので、興味深く面白かったですよ。

竹林の景色

竹寺というだけあって、お寺の周囲は竹林です。

食事をしながら、美しい竹林を眺めることもできます。

珍しい品種の竹も生えているので、住職が紹介してくださいました。

精進料理の料金

竹寺の精進料理は3コースあり、それぞれ料金が異なります。以下、コース料金は税込みです。

¥3,300:約9品

¥5,500:約15品

¥6,600:約18品

ともみ

私は¥3,300のコースにしました。山菜や薬草の料理なので、お腹いっぱいにはならないだろうと思っていましたが、私には十分なボリュームでした。

精進料理の感想

率直な感想としては、「精進料理って、こんなに美味しいんだ!!」です。

肉や魚を使わず、山菜を使った料理、という知識はあったのですが、

植物のクセが強くって、青臭かったらどうしよう…

と思っていました。

しかし、そんな心配は杞憂に終わりました。

新鮮だからなのか、調理法が上手いのか分かりませんが、全くクセがなくてびっくり!!

以前、山の病院に勤めている時に、患者さんからフキをもらったことがあるのですが、やっぱりクセがあったのですよね。

私の調理法が悪いだけかもしれませんが(笑)

もともと薬味なども苦手なので、野菜のクセもダメなんです。今回も、「¥3,000出して食べられなかったらどうしよう。」と心配していました。

そんな私でも本当に美味しく頂けましたし、また食べに行きたいと思っています。

竹寺で精進料理をいただくには

竹寺で精進料理をいただきたい場合は、かならず予約をしましょう。

  • 蕎麦アレルギーの人は、事前に連絡すればうどんに変更可
  • キャンセルは2日前までOK
  • 精進料理の予約者には送迎サービス有り

食事の時間やキャンセルについて

精進料理のお食事時間は

11:30~ / 12:00~ / 12:30~ / 13:00~ / 13:30~

となっています。

精進料理の予約は、公式サイト内の予約フォームか、電話で受け付けています。

キャンセルについては、2日前までに連絡をすればOKです。

前日や当日のキャンセルだと、キャンセル料が発生する可能性もあるそうなので、注意しましょうね。

こちらに、公式サイト内の予約フォームへのリンクを貼っておきます。

予約者限定送迎サービス

精進料理を予約した人なら、送迎のサービスもありますよ。

有料サービス:飯能駅または東飯能駅の往復送迎

無料サービス:国際工業バスの「赤工」バス停からの往復送迎

ともみ

帰りは「赤工」バス停発車時刻に合わせて送ってくださいます。

詳細は下記にあるアクセスをご参照ください。

竹寺へのアクセス

以下は所在地や連絡先です。

所在地〒357-0214 埼玉県飯能市南704
電話番号042(977)0108
FAX042(977)2355
竹寺の住所と連絡先

次に、竹寺へ行く方法を紹介しますね。

公共交通機関を利用する場合

最寄りの「飯能駅」からバスを利用し、最寄りのバス停で降りるパターンです。

最寄りのバス停と言っても、かなり距離があります。ハイキングをするつもりで行きましょう。

  • 「飯能駅」北口から国際興業バス「中沢行き」終点下車(40分)、終点から徒歩40分
  • 「飯能駅」北口から国際興業バス「青石橋(中藤)どまり」終点下車(35分)、青石橋バス停留所から徒歩90分
  • 「飯能駅」北口から国際興業バス「名栗行き方面」「小殿」下車徒歩50分(自然歩道)
国際興業バスについて

飯能駅北口3番乗り場から

平日「飯03-2 さわらびの湯経由名郷ゆき

土日祝日「飯02-2 さわらびの湯経由名栗車庫ゆき

に乗車。

国際工業バスの時刻表へのリンクを、こちらに貼っておきます。

自動車を利用する場合

最寄りの「飯能駅」から、自家用車タクシーレンタカーを利用するパターンです。

  • 西武池袋線「飯能駅」・JR「東飯能駅」から竹寺境内駐車場までタクシーで30分、(約6,500円)17Km
  • 「飯能駅」南口トヨタレンタカー【レンタル時間:12時間】(約5,400円〜)
  • 圏央道「狭山・日高インター」より飯能市内経由55分

ハイキングもOK

最寄りのバス停から降りてもハイキング状態ですが、本格的にハイキングを楽しみたい方におすすめのコースです。

ともみ

飯能の霊峰二山が楽しめます。

  • 竹寺から子ノ権現へ徒歩70分(豆口峠経由)子ノ権現から吾野駅、西吾野駅へ徒歩90分

竹寺の送迎も

正直、交通の便が良くありませんので、竹寺で送迎もやっています。

住職の息子さん(副住職)や奥様が車で送迎してくれますよ。

有料送迎【要予約】

飯能駅南口(タクシー乗り場隣のベンチ):【10時30分】

東飯能駅西口:【10時40分】

無料送迎【要予約】

精進料理を予約した人限定の無料送迎サービス

「飯能駅」北口3番乗り場から国際興業バス「名栗行き方面」に乗車し、「赤工」バス停下車

赤工バス停近くのセブンイレブン駐車場から竹寺まで無料送迎。

精進料理予約者限定、無料送迎サービスを利用する際の飯能駅出発時刻は以下の通りです。

【平日】10:25 発 さわらびの湯経由【名郷行】

【土・日・祝日】10:39 発 さわらびの湯経由【名栗車庫行】

ともみ

私は、今回精進料理目当てで竹寺へ行ったので、無料送迎を利用しました。
道中、副住職との会話が楽しかったです。

まとめ

飯能の山奥にある竹寺へ、精進料理を頂きに行ってきたので紹介しました。

竹寺は、

  • 神仏習合のレアなお寺
  • 竹林に囲まれ、景色も抜群
  • 精進料理は周囲の山で採れたものを使用
  • 食器や箸も竹製

竹林に囲まれた山深いお寺で頂くこだわりの精進料理。最高に贅沢な時間となること間違いありません!!日頃の疲れを癒しに、訪れてみてはいかがでしょうか。

正直、交通の便は良くないので、しっかり計画を立ててから行きましょうね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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